走行距離が10万㎞時(エンジン交換後の走行距離は6万㎞)これだけ汚れていたのです
2018年9月に掃除してきれいにして組み付けしてはいたのだけれど、(下の写真のようにけっこうきれいにしたはず・・・)
その時からEGR制限プレート(アテンザ 2.2 /CX-5 アクセラ2.2は共通部品です、CX-8にも付きます)と、2.2D専用のサイクロンアースの施工を装着して1年と4カ月、ついに総走行距離が13万㎞に達したために分解してみた(対策御距離3万㎞)
一見してわかる事は、掃除してEGR制限プレートによる対策を行っていてもも『たった3万㎞』で再びこんなに溜まってる事、エンジンの使用距離が7万㎞も超えると圧縮の低下や補器部品等の劣化等の経年霊威によって付着が加速する。ただし付着物の色や質が違う。なんか以前に比べてカスカスで湿っぽさがない。
堆積量は確かに減ってるように感じるが距離が半分なので堆積量は半分だという見解もある、いやもしかしたら今後の堆積量は多くなって行ってもカスカスだからはがれ落ちているのでEGR制限プレートによる対策車両は一定量以上はたまらないのかもしれません。またこの初期型2.2dで総走行距離の多い車は走行距離が多くなればなるほどエンジン古くなってくるので堆積量は増えてもおかしくはないはずという見解もあります。
興味深いのは、EGRの混ざるポイントが過去の量に比べなんだか、きれいな感じに見えなくもない
この写真は10万㎞の時のものだが、(載せ替えているので実走行は6万㎞)
今回の下の分解写真で見る限りはあれから掃除して3万㎞しか走ってないとはいえ、対策の効果がある為か、光ってる部分も見える。積もった煤の量は以前に比べて色が灰色で粉っぽい、塊ではないから整然と堆積しており、空気の流れに沿って消費されていて、これ以上に増えないかもしれない。積もってる煤がサラサラ状で乾いていて過去の写真と比べればわかるが色も違う。すぐにはがれやすい物質だ。
上の黄色矢印の場所を比較しても差がある
以前に比べて、パーツクリーナーだけでも、結構簡単に落ちます。
ただこの変化が、EGRプレートであるか、サイクロンアースの効果であるか?新しいマツダのリプロが効果を出したのかはわからないが、断言は避け写真だけ挙げておく。
また 今回の事で分かった重要な事があります。
せっかく掃除しても3万kも走ればまた積もってくる。うちのアテンザのように初期型で距離を走った古いエンジンだと取ってもまた積もる、で調子が悪くなってまた取るを繰り返すという『イタチゴッコになりえている』という事実で、たとえ対策を打っていても3万㎞でこのようにつもり、たとえこれ以上積もらないとしても、対策を打っておかない限り掃除だけしても『燃費悪化やDPF再生回数の異常、再生にまつわるトラブル』等、再発までの距離はそう長くは無いという事です。もちろん、液体で対処をし続ける事もできます、整備士ならこうしてインレットマニホールドを外して掃除をし続ける事も可能です。
少なくとも初期型のディーゼルは『6万㎞を超えると煤の堆積によるエンジン不調を止める事は不回避』だということ。
『不調に対する予防や阻止』等は添加剤対策、掃除をけっこうな頻度で行わなくてはならないという事で、一度の投資(わずかな出費)で継続的に効果が見込める制限プレートによる効果は、写真の判断になると思います。ただ、ほかにも不調を出さない対策は我々に選択肢がいくつかあるとおもいます。(継続的な添加剤の投入等)
一昨年分解したときのシャッターバルブについた黒い煤の写真
対策し今回分解したシャッターバルブの色に注目
写真を揃えてみました
もちろん、車検に通らない程の量にまでEGRを減らせば煤の発生量は減るかもしれませんが、そうなると燃費悪化やチェックランプの点灯、ほかのトラブルが出る可能性があります。
できることなら、こういった初期型ディーゼルに対して検証を行ってることがマツダ内部であるとするなら、その進行状況をOPENにしていただき、5年前に買ったいただいた初期型ディーゼルユーザーに対して、『継続的な改善研究や改善の方法』等を各地にあるマツダディーラーのサービスに展開していただきたく思います。
例を言うならバルブやインレットマニホールド内部のテフロン加工等、『ススを寄せ付けないメーカーならではの対策』もあるわけです。
こうした結果を伴ったEGR制限プレートの設計図は一部公開していますので中古車屋さんレベルでも、対策は可能で中古車として販売したユーザー達に安く制作し提供することもできるはずです。ただし排気温度の関係で材質は未公開、としつつも厚みは2㎜を守る事。
私のように55歳を超え運よくKF型の最新ディーゼルを手に入れ乗ることができていても、50歳で初めて買えた新車『初期型アテンザ』も手放せない人もいる。また20歳台で結婚しそろそろ家族も乗れる車をと中古車でなら買えるとおもい、CX-5のXDを手ごろな価格で買い経済的に乗りつつも『走りには妥協したくない』若者達や、新車から乗ってる初期型ディーゼルユーザーが昨今のトラブルで困っている人もいるはず。なんとか、マツダのディーゼルをもっと楽しく長く乗ってほしいと願う。
2020年よりRECHARGE株式会社ではシャーシダイナモによる検証を行ってプログラム側からのアプローチを行い続けています。
CX-5やCX-8に積んでるディーゼルエンジンの煤やDPF再生回数、再生間隔を気にして添加剤を入れたりDPF再生中だからと言って遠回りして家に帰るのは苦痛でしかありません。DPF洗浄についても寿命とのバランスを加味したEGR量であるなら洗浄するサイクルや再生のサイクルは伸びます。8万㎞を超えたマツダディーゼルの状態から推察すると新車の時の基準は環境性能を重視したもので車両の10万㎞走行時のエンジンコンディションを想定したものではないと言い切れます。そういったなかで単なる二級整備士でありながらシャーシダイナモでデーターロガーを使用しEGRの制限や作動を検証してゆく中で得た新たな理論の一つとして『乗り方で改善できる方法』が見つけられました。
EGRバルブやシャッターバルブ周辺に堆積するカーボンや煤の堆積やDPFの洗浄に投資し続ける事に終止符を打つ時さえ来たかもしれません、このTorque Proを設定して使った動画は皆さんがマツダのスカイアクティブD2.2に興味を持って頂くと共に、スカイアクティブディーゼルの新車や中古車を購入される際の、ささやかな検討材料にしていただければ幸いです。私が新車で買って検証したアテンザ CX-5の両モデルでは新車で買うか中古車で買うかのよってスカアクティブディーゼルには二面の癖があるものの、素晴らしいエンジンであるのではないかと個人的には思っています。 動画で紹介しているEGR制限プレートはスカイアクティブディーゼル2.2D専用です EGR制限プレートを取り付けたらエンジンの馬力は変化するのか?またインレットやegrのノズル、シャッターバルブに付着したカーボンや煤の詰まりを取ればトルクに変化が現れるのかをシャーシダイナモで検証する動画も参考にしてください
第一話 煤やカーボンを撲滅すべくEGR量を制限
第二話 『DPFの詰まりの元、煤やカーボンの発生を運転方法で減らす方法』
第三話 煤やDPFにカーボンが発生しない走法を実走行しました
第四話 CX-5 CX-8で煤やカーボン生成要因のEGRを検証
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