RX-7を残す為の取り組み

執筆者 | 4月 28, 2018 | RX-7の部品再生産について | コメント1件

いま、日本で世界で古い車たちが活躍し始めています。各地の旧型車両のイベントも名車イベントも大盛況です。いま中古価格で高騰したRX-7 を維持する為には、今までの旧車とは違った側面問題があります。それはREという特殊なエンジンと、電子制御です。

(RX-7を残すためには何が必要か?)
中村屋が行う事は全てRX-7を中心に、そして将来を考えています。5000件を超えるRX-7の修理情報の公開や、りんくう7DAYを10年以上行い、マツダファンフェスにおいてはガラガラクジやコーヒーサービスを展開し、各地で起こったRX-7の修理トラブルに無償で対応してきました。そういった活動で得た信頼を基にOBの皆さんと共に各地で会談や会議を行い、3年前にパーツフェニックス活動(RE部品の再販売)にたどり着きました。しかしそれは ”マツダと対話を持つという姿勢のみ” が決まっただけです。新車が売れてこそメーカーであって生産終了した車両のパーツを20年作ってもらうという確約ではありません。私達国内に走るFD3Sの登録台数が180000台あろうとも、まずはマツダが新車を売ってこそ。メーカー側の言い分が100%です、わたしたちはただ待つばかりです。いまの現状でもスロットルセンサーは10月までかかるという話で、生産終了パーツは増えるばかりです、しかいセンサーが来る10月まで異常があり動けないRX-7のオーナーは諦めるしかないのでしょうか?。。。こういった流れを見て今までのように修理やメカニカル情報の公開だけではなく、次の一手を探す必要があると感じはじめていますそしてソレは正攻法ではなくあらゆる手立てを使いブレークスルー、少なくとも前進する必要があります。

(経緯)
最後のRX-7(FD3S)販売終了から10年の経過した時。4型以降に用いられる16Bit システム(基盤が小さく電源ユニットが小さい)に追加基盤を使った場合、増大した消費電力によって耐用年数が短縮されチップの演算能力の低下や焼損を引き起こし、燃費悪化、圧縮低下、最悪始動不良等のトラブルが出始めました。そこで5年前、純正基盤に配置された電源部にダメージを与えないCPUへの開発着手を行い、過去EcoCpuシリーズで得た収益を用い耐用20年以上という信頼性の高いEcoCou-Vを作りました。(16BIt基盤耐用15年から30年への大幅な移行)

追加基盤モデルやテスト用基板、EcoCpu-V

(実績)
りんくう7DAYの功績は大きくマツフェスもあり、おおくのOBの方のご協力を頂きパーツフェニックス活動(パーツ再製造)を確立しました。しかし、ユーザーとメーカー終了部品の対策センターが対話をするというポジションをセッティングしたにすぎません。AVCやメタリングオイルポンプの再販にこぎつけたものの現在のスロットルセンサーの再販については待ちきれないのが現状です、が、ここまでたどり着くために中村屋は多くの活動やイベントを行った事でEcoCpu通信システムの開発資金を失いました。(EcoCpu-V Bluetooth)

(新しい活動)
去年の春、これまでのRX-7を守るという活動、整備解説などによって得た信頼により中村屋にチャンスが訪れました。イギリスの事故で失ったMAZDA 767Bの再生です。DENSOを中心としたマツダの制御に精通したエンジニアや電子系エンジニアが集い、去年見事にMAZADA767Bは復活を果たし、オーストラリアの空へ快音を響かせ、いまや富士や鈴鹿サーキットイベントで引っ張りだこです。そしてより多くの皆さんにマツダのREを知ってもらうべく、より良い環境で中村屋がRX-7を守るというポジションを安定させるために今年1月22日 RECHARGE株式会社を作る事に至りました。去年までやってきた中村のパートを3つに分割(RX-7 イベント 旧型のレースカー制御サポート)し、資金も独立させた事によりRX-7の中村屋は資金運用をRX-7に集中でき、整備士雇用の確保、工場の改装等を行い、より多くのRX-7の問題解決に当たれると確信しております。例えるならスロットルセンサーの無接点化、エアフロメーターの無接点化等はFC3SやFD3Sにおいて、絶大なる高い寿命と正確さ、信頼性、そしてエンジンレスポンスを根底から引き上げ、そしてそれらはカプラONで実現できるのです。(EcoCpu推奨、推奨というのはあくまで原理的に互換性があるけれど、車が古いから電子回路に新しいデバイスを加えるので書き換えた方が好ましいという意味です)。イベント活動も去年からりんくう7DAYを外部に独立させ、去年から行っている767Bサポートも独立させ運用できる道筋や採算を取らせる方向を既に引いて行っています。

(飽くなき実績)
767はより深く切り込めました、4ローター制御の成功によって関わって頂いたエンジニア、REファンの皆さんだけではなく、世界中のエンジニア、マツダファンの皆さんから厚い信頼を頂く事が出来ました。しかもこの活動は非営利になる活動で、内部で活動していただいてる皆さんは自分の仕事を終えたあと夜間自宅で、または休日にボランティア活動していただいており、今年も皆さんから公募頂き参加していただいたみなさんには、このセカンドライフで ”挑戦という世界への第一歩” になると確信しております。
そういった活動の中ではサプライヤーや関係者、エンジニアの方々、ともに意志を一つにした信頼関係の結果として、RX-7の終了部品のサポートや新たな部品の再開発の切り口に変化もするでしょう、中村屋は信頼ある組織を構築した事で今まで以上に皆さんの疑問や修理、そしてRX-7の将来に貢献できると信じています。

(この15年応援いただいている皆様へ)

中村屋の行動は一見不可解に見える行動もあるでしょう、しかしこれらの、またこれからの行動はすべてRX-7に賭ける情熱が根本でそして株式会社にした理由はこういったイベントや歴史あるレーシングREの自立そして目的はRE、RX-7の維持サポート継続の為、これは中村の信念です。また本当に必要なのは目先の修理に留まりません、修理を出したけれど満足のいく結果が出せないまた、治せないディーラーへの整備士の派遣やサポート、そして最も危惧される問題への取り組みも重要です。あと10年後も安定し20年後30年後であっても安定し続け、どうしても純正ベースでは成し得なかったたくさんの付加価値を皆さんのFC3S、FD3S、RX-7にもたらす新型CPUの開発(基盤屋ケースも含め)は必ず実現できるものだと信じています。そう、あなたの家のトランジスタラジオが20年の時を超えて動き続けることが無いように、ユーザーが手出しできないのは生産終了パーツだけではありません。ブラックボックス、つまりCPUです。今後必要なのはFD5SやFC3Sの命はユーザーの望みに適応できる電子回路、基盤、ソフトウェアなのです。これが確立すると高速道路の80km巡行だけではなく高速道路で新基準になった110km巡行を1リットルのガソリンで13㎞や14㎞を出す事も可能になのです。

恒例となった6月第二週の土曜、台数が多いので色ごとにも分けたりんくう7DAYも毎年反響があり、たくさんのRX-7が集まりました。この文化を私たちの子供や孫、次世代、に残す活動を具体的に行う、それは7イベントだけではなく、いろんな形や方法があるのです。

コメント1件

  1. 塩釜の青いfd3s

    モノタロウに注文していたスロットルセンサー。7/4入荷予定だったのが、メーカーから「入荷時期未定となった」という連絡が入ったようです。非常に残念でなりません…。
    パーツフェニックスの活動など、中村屋さん方々のRX −7愛をとても感じるし、素晴らしいです。
    うちは妻が現行のデミオ、私がfd3s 5型に乗っています。これからも出来る限り長く気持ち良く乗り続けられるよう、、、マツダが動いてくれることに期待したいです。

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