メールで相談がありましたので整備士レベルなら、わかるであろう書き方でそのプロセスを書いておきます。
暑い時期に車をコンビニに停車後、5分して戻ったら、セルモーターを回してエンジンをかけるとファーストアイドルが低く、マフラーから黒煙が出る、しかし一度でもアクセルを踏み込むとアイドルが安定し始めるという症状です。
この熱間再始動時のプロセスはあらかじめメーカーが始動不良になる事を防ぐために行ったプログムで、車両が新しい間は正常に機能してどんな状態でもセルモーター一発でエンジンの始動を行ってきた優れた機能です
整備書をご覧ください
FC3Sの前期モデル時代は、この装置が熱間再始動モードがいたずらして7万㎞を超え圧縮が下がるとプラグがかぶってしまいエンジンの始動不良を起こしていました。
(FC3S前期再始動不良の回避はこちらを読んでください)
FD3Sにもそろそろ熱間再始動不良のプロセスが重なっており、この機能がある事でFC3Sのように全くエンジンが掛からない事は回避できています。ただし、古くなったFD3Sには熱間再始動モードに伴い、エンジンのハンチング(ふらつき)を経験される人もいるでしょう。
もともとは、この記述の通りACV等パーツ交換で回避できることも多々ありましたが、機械式のファンを持つFC3Sの時と違い、熱くなりすぎたFD3Sには電動ファンの同時始動によるダイナモの負荷があり、エンジンがかかるものの劣化したラジエターファンモーターの最速駆動には甚大な電流を消費する為に更に劣化したダイナモの負担がアイドリングの一定を阻害しているという例もあります。
これを回避する為に、以下の行動が手っ取り早い行動です。
アクセルを踏み込んで3000回転まで上げてやる。
(これだけで熱間再始動モードから抜けます)
この行動の意味は、以下の倫理記号によって立証されます。
アクセル開度27%と書いた文面がありヒステリシスをもっているセンサーのサブプログラムの解除を使って熱間再始動モードを抜けることができるのです。
もちろん、電動ファンが熱感始動になったときの高速時の消費電力で重たくなるからアイドルアップのテーブルを高めに書き換える(熱間再始動時のアイドルを一時的に上げる)ことで回避は可能です。が、CPU書き換えを行えるのは私だけでしょうし、もともとの根源であるいくつかの要因を消すことで完治もしくは改善できます。
いくつかの条件
ACVの交換を行い下がった圧縮を回復させプラグがかぶりにくいエンジンに戻す。
熱間再始動で異常高温になり強い火花を打てなくなってしまうコイルの交換
プラグコードの交換
熱間再始動でフューエルデリバリー内部にパーコレーションを起こしてしまいなおかつ古くなったインジェクターからインレットマニホールド内に漏れ出す燃料を止めるべく、インジェクターの新品交換(オーバーホールも見受けられますが相手が電磁コイルの為に劣化したコイルの性能や断線を10年という長期間防ぐという意味合いにおいては交換工賃を考えると新品がベスト)
劣化したパルセーションダンパーやプレッシャーレギュレターに正常な気圧保持を求めるためには新品交換(純正品がメンテナンスフリーで10年以上必ず安定します)
電動ファンモーターを交換
ダイナモの純正指定のダイナモオーバーホール
基準は交換する工賃が高くついてしまうので100台中100台、10年以上安定して作動するという実績をもつ純正品をお勧めしています。
僕のはこの暑い最中、ピッタリ安定していますw
いまはね、いまはなんだ。
13万とか、15万㎞を超えてきたりしたら必ず、そうなるんだ。