先日スカイアクティブ ディーゼルの吸気系統を分解して洗浄して走ったけど、低回転の改善に比べて高回転は思ったほど回復が見込めなかった
こんなに詰まってるのに。。
これを取っても変わらないなんて!?
でもそれは、エンジニア的には理解できる。詰まったら遅くなるとばかり思っていたけど、カーボンの詰まりを取っても速くなるわけじゃないんだ・・・。だってそりゃそうだ
バルブのところに詰まって、とおりが悪くても
4気筒のすべてが同時に空気を吸うわけではないからだ
550㏄のシリンダーへバルブが順番に空気を導いてシリンダーへと空気を送り込む、いい方を変えればこの写真に残ってる隙間こそが吸気に必要な通過風量を確保した面積だという事
現代のディーゼルの現実を受け入れたうえで、10万㎞以上乗るためには現状を知る必要があったので分解して洗浄したが、思ったほどの効果はなかった。もちろんすべてをきれいにしたわけではないが、整備士歴35年の勘でこのぐらいの洗浄を行えば相当変化があるはずだ!というぐらいには洗浄したのにだ。
GJアテンザやCX-5のディーゼルを買う人の中には、この時点でもうあきらめるしかないのか?と思った人もいるだろう?
結局インレット側に見た目とは違い、体感できるほどの悪化というか、詰まっていなかった?
となると・・
そうか、排気ガス系統のDPFが劣化もしくはつまりで排気抵抗が増えて交換の時期になった。
ということ。
空気を入れてる側だけでは不十分なのだ
排気システム(DPF)にも詰まりがあるわけだ(インフォは出ないけどね)
排気を何とか、、
え?詰まったらまた掃除?
3万kmや6万㎞ごとに掃除?
保証が切れてるから自費だよ?
という疑問には後に裏技で答える。
重要な事が2つ。
1
掃除すれば、治るというものでもない。
カーボンの詰まりを取れば、戻るというものでもない
30歳ぐらいの整備士レベルなら1時間で分解可能。
(マツダで働く整備士がディーゼル乗ってるなら一度は分解洗浄してみる価値はある)
(特殊工具は要らない、トルク管理は少しきつめだ、多くの場合メタルガスケットなので再利用可能)
2
もちろん、このディーゼルエンジンは7万㎞も走るとカーボン堆積が原因で馬力が落ちる、またカーボンによってトラブルが起こる事も多々ある、がしかしこれを回避する事は現在の技術では不可能な事。海外のディーゼルが撤退した事とはまた別の問題だが、まだ伸びしろがあるエンジンだとも思う。
ドライバーでホジホジで、掃除機で吸うという人海戦術だが出来ないわけではない。(インレットやエキゾーストバルブのステム近くは手を付けない方がいい、ポート洗浄のつもりぐらいでやめていい)
3
条件を整えてちゃんと燃やせば、DPFの詰まりを焼き払う事ができる。(でも高回転を使えばいいという単純な事ではないよ)
・・・決しておススメしない裏技・・・・
ただ・・・
やっちゃいけないことだけど、3番には裏技がある
保証が切れた10万kmの初期型ディーゼルで
オーバーホール等の費用をかけずに抜本的な改善法がある
『カーボンが発生しやすくなるEGRの使用量を低下』させるのだ。
EGRからのみ、このエンジンの馬力やトラブルに結び付くカーボンが大量に発生する。そこでEGRの通過するパイプを物理的に3㎜厚ほどのアルミパネルでふさぐと防止できる。しかし全部ふさぐのは、EGRバルブ固着を促してしまい燃費にも環境にもよろしくはない。CPUで検知されるとフェルセーフにもはいるだろうし車検に通りにくくなる。そこで必ず最低限のEGRをバイパスさせる穴は必要だ。もちろん排気ガス装置へのコテ入れは環境にもよろしくはないが、10万㎞でエンジンが不調になり新車に変えるというのも結果的に環境はもちろん、お財布にもよろしくない。
そこで・・・12㎜程の穴をあけたアルミパネルをS字EGRパイプのフランジに挟み込んで(場合によってはもう少し小さめ)
11㎜も使えば上等だ、それより小さくすると燃費が落ち込む場合が出る。
・・EGRの流入量を制限するのだ。
かなり強烈にトルクが出る
そりゃそうだ、EGR量を減らし100%燃やしちゃう
500㎞も走ればカーボンが徐々にはがれて燃やされ
振動も減る、買ったときに感じた加速も90%以上戻る
新車ほどではないが、保証の切れた車両の走行距離なら、この方向を取ると
排気ガスのにおいが減る、黒鉛も止まる、硫黄のにおいも出なくなるという副産物付き。
もちろん、危惧していた車検も以前より良い値で通り走りこむにつれ4000回転以上の頭打ちもやがてなくなる(DPFの詰まりが取れる)
半面、仮想的にオットサイクルをミラーサイクルに変えていた制御を一部失う訳だから馬力と引き換えに燃費は落ちる。特に街乗りの燃費は落ちるが寿命との引き換えと考えるのもまた一つの逃げ道ではあると思う。(高速の燃費はそれほど落ちなかった)が、いずれにしても処置前よりは格段に燃費とトルクが上がったという実例もあるのだ。
・・・このアルミ穴あきパネルによるカーボン防止の記述は、書くべきか?書かないべきか?
もちろん、この方法は正攻法ではない
若干、EGRの制限は理論的には環境を犠牲にもするだろう
ところが、10万㎞を超えて保証も切れてしまった初期型スカイアクティブは何もしなければ車検も通らないほど臭い排気ガスをまき散らし、振動やトルクのなさ、燃費も悪化してしまっているのは現実なのだ。この問題解決方法がどこからも提示されず、改善が見られない現状、あったとしても20万円近くの高額な修理費、またディーラーで新車に乗り換えを勧められ、環境を壊して新車を買う理由として、
安全装備が充実しているから乗り換えた!
ならまだしも、
ディーラーでディーゼルエンジンの不調や燃費劣化の解決ができないから、、
仕方なく乗り換える。のは是非避けてほしいのだ。
いまマツダの前期のディーゼルに乗る人に是非参考にしてほしい案件だ。その初期型で調子が悪くなってしまい整備士たちに見放されたCX-5やアテンザを手放して他社の鉛満載のモーター付きの新車を買ってしまうのか?それとも整備士達と相談して、もし、エンジンの不調が低or改善されるなら・・という願いを
低価格の費用で改善法の提示ができるのは僕しかいないだろう。もちろんこの提案でエンジンが壊れる事もあるかもしれない(ただでさえ壊れているのだから) しかし、僕のように10万㎞を超えて保証が切れて既に燃費や馬力が落ちているなら最後のワンチャンスとしてこの方法を利用してみるのも、悪くはないはずだ。
慣れると穴あきアルミパネルをS字EGRパイプのフランジへ挟み込むのに10分もあれば十分なのだ。
最後に、この記述は圧倒的に鬼門だ。
2019年5月12万㎞をこえたCX-5の依頼があり実績を出したものの、環境基準を満たしてはいないはずだ。(車検には通るけれど)
この記述は早めにバックアップ、もしくは共有しておく方がいいだろう
なぜなら、これは10万kmも走って保証が切れ馬力が落ち、値落ちし、整備業界から見放されたCX-5やアテンザをたった一枚の穴あきアルミパネルで根本的に蘇えらせる整備士だけに出来る方法だからだ。(ぼくはこの方法を稀に使ってテストはしていたが恒久的な実績があるものではない事を知っていてほしい。だから燃費や馬力低下、振動に悩む最後の手段、自己責任で利用してほしい)もちろん、これでカーボンが全部落ちたり発生しなくなるわけではない、排気ガスによる環境も守りつつ、エンジンに発生するカーボンを抑制し、張り付いたカーボンを少しずつはがし、カーボンで詰まった排気側のDPFも排気の通りがよくなり、しいてはせっかく買った新車を長く乗るため、の一つの案にすぎない。くれぐれも掃除をする前にEGR制限はしないように、シャッタバルブに溜まったカーボンの塊がポロリと取れて、走行中のエンジンに入るからね。
もちろん5年、6年と古くなれば補修パーツも必要にもなりますが手を入れてやれば必ず応えてくれるエンジンです。
これらEGR制限プレートについて、素人でもわかるように図解入りで記載したページがあります。
そして、2020年1月、EGR制限プレートの効果を見る事に至りましたので、ぜひ参考にしてください
使用前、使用後のテスト結果はこの写真をクリックするとみることができます。
・・・あくまでもトラックの場合ですが、某H大型ディーラーでは定期的にEGRクーラーの交換と、EGRバルブのカーボン洗浄、DPFの強制再生等はセットで行っています(EGRバルブ交換の場合もあり)。DPFのアッシュ洗浄(水洗い)も強制再生とは別に行わないとダメです。またDPFも消耗品扱いであり、強制再生、アッシュ洗浄をしても何れは交換になります。インジェクターもほぼ定期交換部品です。トラックにDPF等の装置が採用されてから20年近く経ちますが、先行するトラックでもこのような状況ですので、乗用車のディーゼルはまだまだこれからだと思います。
H27,モデルチェンジ後のKE2型CX5_2.2Dに乗ってます。
現在6万キロ弱ですが5万キロ位までは高速を多用した乗り方でしたが現在は近場オンリーです。まだトルク低下や馬力不足は体感できませんが今後煤による影響も出てくると懸念しています。
制限プレートを装着しようと思いいろいろと調べましたところ、EGRバルブに煤が溜まった状態では付けない方が良いとの記述がありました。インテークに煤の塊が落ちそうで掃除をする気にもなりませんが、諸兄様におかれましては分解清掃を済まされて装着されているのでしょうか。
申し訳ありません。
コメント掲載場所を間違えてしまいました。
ディーラーに行ってサービスに『振動が大きいのです』『燃費がもう悪くなってきてる』『パワー感が落ちてる』と、訴えても『さあ、どうなんでしょうね、異常は見当たらないようですが』
この問題に根本的に対応する時期が来ています。
きれいにすればいい、汚れた内部のカーボンをを落とせばいい。もちろん整備士が自分のディーゼルに行う事はもちろん歓迎です。もはや特殊工具はそれほど必要なく一定の整備士資格を持った多くの整備士ならどこのメーカーの整備士でも1時間で分解して、気のすむまで洗って30分で元に戻せます。
問題は、その費用。
洗ったり特殊な洗浄機をかけると総額17万円以上、掛かる事、DPFにしてもおいそれーと外せるものではありません。
そこでこの方法なら、費用をかけずDPFに溜まったカーボンの燃えカスを自然に焼き切ったり、インレット間にホールで生成されてしまうカーボンと自然吸気されてしまうカーボンの比率(新車の時はちょうどよいけど7万㎞を超えるとカーボンの発生量が上回ってしまう)をリスク覚悟で安く、『なんとかしよう』というスタンスの公開に踏み切ったと言う訳です。
この改造をすると車検に通らなくなるのではないでしょうか?
壊れるリスクはともかく車検不適合改造と承知の上でのご投稿だと思いますが念のためご指摘致します。
EGRに制限を付ける事で車検不適合になるとは限りません。
もちろん、メーカーの想定した流量を変えていることは事実です。
かといって、何もせず手遅れになるのを待つ、もしくは燃費や振動、におい等マツダが治せないと言い張る問題を少しでも改善しようじゃないか?、どうにもならないとさじを投げて愛車を乗り換える前に、出来る事をやろうというスタンスです。
これ大変気になってます。
EGRのパイプとはボンネット開けると見えるあの細いパイプの事でしょうか?
はい。身近な整備士さんと相談してくださいね。
こんにちは。先日CX-5 XD-Lが納車されました。これまではずっとスバルを乗り継いでおり、WRX-STi(GVF 2.5T)からの乗り換えになります。
このEGRの記述は参考になりました。EGR塞ぎはメジャーなイジりなのでディーゼルでも有効なんじゃないかね?と考えました。ネット上を探してもガソリンエンジンはあるものの、ディーゼルに関しての情報は皆無。
トラブルの可能性もあまり無さそうだし取り敢えず試してみようか、と思っていたらココを見つけた次第です。
メクラ蓋で全閉はしない方がいいとの記述ですが、ある程度のガスが通過しないとバルブ固着を招くという事でしょうか。
確かに、ガソリンエンジンでも小穴を開けるやり方もあるんですが、全閉でもいいんじゃないかと感じます。
また、メクラ蓋ではなく、EGRバルブのコネクタに抵抗をつないでワーニングが出ない様にしつつ、閉めたままに出来ないかとも考えてます。
初めてのディーゼル車なので識者の方の教えを参考にしつつ、遊んでみたいと思ってます。情報ありがとう御座いました。
おめでとうございます。
もちろんこれが正しい方法であるとは限りません。
しかし、新車保証が切れたらこれしかないかなーと整備士として感じております。
よーく読んで、リスク回避にお役立てくださいね。
こんにちは。
先日の続きです。アルミ板で100%のメクラを作り挟んでみました。
結果はチェックエンジンが点灯。
観察するとガスの通過はセンシングしているものの、ガスのフローまでは見てない様な感じですね。
アラートの消込を行った後、小指の頭くらいのφ10mm強の穴を中心に開けて再度試しました。
名阪の天理の坂を上り下りしたり、一般道をユルユル走り回りましたが再点灯もなし。
ドラバビリティに違和感も感じず、問題なさそうです。
情報の端緒を作って頂いた事に感謝します。
15万キロ走行のcx5.2.2Dに乗ってます。少し前に長距離運転してた時にエンジンシステムランプが点灯、次の日には消えてて一応ディーラーに持って行って調べてもらうとEGR流入不足の説明をされました。添加剤を勧められ使用してました。昨日また長距離運転中にエンジンシステムのランプが点灯して今度はまだ消えてません。いろいろ調べてるとEGR流入制限プレートに辿り着きこのサイトを拝借させてもらいました。今からプレートをつけても大丈夫なのですかね?それともシャッターバルブ清掃をしてからでないとダメなのでしょうか?
乗り換えを勧められましたがもしこの方法でもしかしたら解決できる可能性あるなら試したいと思ってる次第でございます。
そこまで行ったら大事を取って、掃除するしかないと思いますよ。ただ、インレットマニホールド周りを分解してEGRが出る穴にこびりついた煤を取るだけです。おそらくそれでかなり調子は良くなりますよ。
簡易図面を見ただけの素人考えですが、EGRクーラー手前でバイパスして何か透過性の優れたフィルター(かなり矛盾してますがw)を設けることは出来ないでしょうか?
はじめまして、プレートを付けて3ヵ月位でエンジンチェックランプが点灯しディーラーで見てもらったら吸気センサー異常との事、プレートとの関連有るのでしょうか?返答宜しくお願い致します。
いえ、単純にセンサーはエラー出している。交換時期かもしれませんよ。
cx-5 kf2Pに乗っております。
先日、御社のegr制限プレート11mmを購入させて頂きました。
取り付け順番を教えてください。
既存ガスケット次に制限プレート次にパイプで宜しかったでしょうか。
EGR制限プレート ガスケット パイプです。が、そのままでも漏れないはずですよ。
アテンザgj 2fp 2013年式に乗っております。8万キロほどで、egr制限プレート11mmを取り付けて、9ヶ月になります。昨日エンジンシステム点検ランプ点灯でディーラーにみせようと思いますが、制限プレートは外して持って行ったほうが宜しいものなのでしょうか。
そのまま、チェックランプがつく原因を見てもらったほうがいいですね。でも仮にEGRが詰まってるという例が出た場合落ち着いてください、それがEGR制限による詰まりである事はないです。EGRによるカーボン発生量が多すぎたわけですから、取って走ってもいずれ点灯するもしくは他の不調が起こりうるエンジンであったわけですから、原因を見極める事が必要です。
お邪魔させていただきます
DPFを丸ごと下ろして、アダプターで直結を考えてるのですが、行けますかね!
初のパターンですね
CX8に乗っています。年間約2万km走行の現在3万kmなのですが、7.8年の15万kmは乗りたいなと考えております。
御社の制限プレートを使うとして、付けっぱなしの方が良いでしょうか?それとも5万km毎に2000km走行取り付けて走行して取り外す等が良いでしょうか?
ご教授お願いします。
・CX-5の初期型を焼く10年間新車から乗っています。
・現在195000km走行しました。
・今年に入って(193000km位)「エンジンシステム点検」がENGチェックランプ(アンバー色)と同時に点灯しました。
・デーラーに持ち込んだところ「EGRは動いています、今すぐ出来る事は無いですね」との事。
・その後毎日、約65km走行程度で点灯する様になり、そのたびにバッテリー外してランプを消灯させ、だましだまし乗っていました。
・近所の知り合いの整備工場に以前から話をしておいた為、現在入院して「EGRクラ―交換」「その他は清掃」をお願いしています。
・当方の様に20万kmに手が届く車両の場合は、EGR制限プレートの穴は何ミリの物を選べば良いのかお聞きしたいです。
返信スギちゃんですー
エラーを消しながらはかなりマズイですね・・・
交換後もエンジン不調が残る場合もありますので
EGR制限プレートは現在11mmのみとなっております
洗浄後なら基本的には11mmで大丈夫です。
これでまた流量不足が出るなら他に原因がまだ残っているかもしれません