ロータリーエンジン燃費の基礎 9

執筆者 | 1月 10, 2010 | REエンジンの燃焼、基礎編 | コメント0件

FC3SやFD3Sの燃費を改善するために前回3つの言葉が出てきました
点火、爆発 、収束、これら3つの言葉を足した時間が燃焼時間ということができます。この3つの時間をできるだけ早く終わらせれば、排気ポートから熱を無駄に捨てる事はなくなり、燃費を向上させる事につながるわけです

まずは点火です、いくらこれが無くては話になりません
電気的な話は長くなりますので後日詳しく話すとしてプラグに電気を流した時に火花が飛びますが、100%の火花が飛んだからといってこれが爆発になるとは限りませんプラグの回りに”燃焼可能なガソリン”があり”燃焼を助ける温度”があり当然酸化させるための”酸素”が無くては点火しても着火しません、また”良い圧縮”がなくても爆発は起こりません
つまり点火した時に燃焼可能な状態、または燃焼しやすく燃えやすい状態とは・・・

酸素を多く含む圧縮されたガソリンとの比率をコントロールされた混合気体です

今回はここに要点が絞ってお話を進めたいとおもいます
酸素を多く含むという理由でエアクリーナを大きいものに変えたりする事は有効です一回の吸入過程において空気の抵抗を下げ、より多くの酸素を取り込む事を目的にした場合、特に高回転では有効です
純正エアクリーナーにおいてのテストしたところ最大で360ps近辺までタービンの回転数の最大に達する前に実験をおえました。ここがポイントでタービンの回転数が下がると当然ブーストもさがりますが同じ回転のままでも360psを390ps等に馬力を上げる方法もあります

先ほど書きました”酸素を多く含む圧縮されたガソリンとの比率をコントロールされた混合気体”のことです
エアクリーナーを変えて単純に空気を多く入れるのと”酸素を多く含む”というキーワードは別のものなのです
FD3Sにはエアフロメーターが装着されておりません
JCESEの20B、JC3SEの13BコスモやFC3Sまでは採用されておりました
吸入空気量をより正確に測る装置でありFD3Sのようにスロットルセンサーと吸気管圧力により”予想吸入空気量”を測るものとは旧式ながら絶対の信頼度があります

が、しかしこれらは吸入空気量を測ったり予測するものであり燃焼に必要な酸素の量を測るものではありません

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