エアポンプ分解してみた2(フィードバックゾーンの真実)

執筆者 | 12月 29, 2011 | エアポンプ分解と作動, フィードバックゾーン | コメント0件

機械的作動を説明する

が、その前に。。。

そもそもREには、、なぜ、エアポンプがついてるのか?レシプロにはないの?



はるか昔。。

そう、ここを読む君たちが小学生の頃、、、いや、幼稚園児だったかもしれないが

昭和の時代、セリカやカローラにもついていたんだよ?

二次エア供給装置と、いう。
パッシブエア供給装置は、リードバルブ方式だね

空燃比12.5(空気):1(ガソリン).g. で燃やすとトルク、馬力が出るけど
触媒の浄化性能が発揮できる空燃比(14.7:1)では無いので、燃え残った排気ガスに
強制的に空気を加え、触媒の性能を100%発揮させる苦肉の策なんだよ

つまり、、触媒君にとってクソまずい排気ガスに”空気と言う調味料”を加えて、おいしく触媒君に仕事をさせるのだ

ただ、

現代のレシプロエンジンの場合、
エンジン本体側だけでも燃焼室の大幅な形状改善、副燃焼室等、を持たせることや燃料噴射方式の改善等で希薄燃焼でも、トルクと燃焼効率を両立させた。だからレシプロの場合、14.7:1で燃やしてもそこそこ走っちゃうようになった事で今の時代のレシプロエンジンに、エアポンプはついていないんだ。(今は更に薄く燃やしてる)

が、、、

構造上、燃焼室が移動、また高速回転するREの場合、レシプロのように副燃焼室をつくったり、燃焼室の形状を大幅に変えることが出来ない。ゆえにFD3S時代でもREエンジンの本体の燃焼室は昔のまま、REエンジンらしい走りやトルクを出すために12.5や13.5の空燃比は不回避でそのまま触媒を使用するには燃料も濃く、レガシーな補記類によって改善するしかなく

今も、エアポンプを使用し、排気ポートからでた排気ガスに調味料を振りかけ、触媒までのあいだに見かけ上の14.7:1を作り出しているんだ。


・・そう、後述するがREにとってエアポンプは切っても切れないものなんだよ。

エアポンプ、ナメちゃいけません。REにとって、エアポンプは排気ガスの問題だけではない。

じっくり話をしてからでも分解は遅くは無いだろうし

知っておくべき事、意義が大いにある


。7であるがゆえ・・・・

当然、空燃比は、やっぱり13.5:1よりも12.5:1のほうがトルクも、出る。だからオーナーの踏み方ですぐに12.5:1以下ののモードで走りだそうとする、反対に減速もする。そこで、エンジン制御上、11以下や12.5:1で燃えてる時も13.5:1で燃えてる時等、と同じ触媒部分での空燃費が14.7:1を目指すように、走行状態に合わせてエアポンプで供給する空気の場所量を切り替え、またバルブで制御増減して14.7:1を目指してるんだ
(場所により、ポートエア、スピリットエア等呼び名がある)

特に、FD3Sの場合、レシプロエンジンとは圧倒的に違うポイントがある(気がついたかな?)

REにおいて空燃比フィードバックゾーンとは、、言ってるけど、実際に走る事が出来る領域は

エアポンプが働いて、14.7:1って表現こそ、するが、上記したように
調味料抜きだと11~13.5の領域をつかってる事になってるんだよ
(レシプロにおいては全域O2センサー中心としたによる自走も可能だが)

また、その領域ごとに、エアポンプによる酸素添加量は緻密にコントロールされているので、実際にはO2センサーによるインジェクターの補正量は実際には非常に小さく、、、

・・・

正確には

フィードバックーゾーン=O2センサーのみによって燃料制御された燃費の良いエリアではなく

燃料の増減もあるが、排気ガスがエアポンプ主体で緻密にコントロールされたエリアで、少し薄くなる傾向があり燃費は良くなるもののトルクを失いがちのエリアであることから純正CPUでは、エアコンの使用条件や電気負荷、ファンの使用状態によってはひじょうに入りずらいわけだ。
(純正CPUのFC3Sだとトルクの不足するA/C時や5速だとOFF決定)

仮にフラグが立って入っても、

”トルクが薄い”と、感じてしまうと運転手がアクセルを踏んで領域をはずしてしまうんだ。

だから。。
フィードバックを実行させる為にはフラグ条件やO2センサーによる燃料のコントロールというより

”フィードバック時にトルクが薄いと感じさせない制御”が必要であり、それは

FD3Sにおいて、ユーザーが実際に使う領域でA/Cコンプレッサーの制御や電動ファン、ギヤポジション、エアポンプタイミング、排気ガス装置のポートエアやスピリットエアの条件、果ては点火タイミング、点火の類別、噴射タイミング等、燃焼効率までのコントロールを含めた

総合的な判断が必要になるんだ

だから単純にスイッチして、”おい、ソレ~~”とフィードバックゾーンに放り込んでも

排気温度の上昇やトルクの低下を引き起こすことにもなりかねないんだ。ソレゆえ、一般使用での耐久性を求めたセッティングとは、単に濃ければよいという問題ではなくエアポンプやポートエアやスピリットエア等の排気ガスコントロール、すべてを知っておく必要もある。

しかもこれらを理解し展化させれば、圧縮回復さえにも関係する

それほど大きなポジションを持つエアポンプ、。。。さあて、分解しますかぁ~~

・・・・つづく・・・

続きは左下の薄い文字”エアポンプを分解してみた”をクリックですよー

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