メタリングポンプって?何?、交換中(温間エンジンが吹けない)

執筆者 | 12月 27, 2016 | メータリングオイルポンプ | コメント0件

ロータリーで燃焼室の中にオイルを噴射してることはよく知られていますが、そのオイルの噴射量は発生馬力に比例させなければなりません。多すぎると必ず燃え残るのです。

爆発力(発生馬力)にに対して必要なオイルの噴射量があるので昨今のRE車両はリアルタイムに自動で噴射量が決定されているのです。だから仮にいくら回転が上がっても、馬力が出ていなければ必要量はMINI側になり反対に回転数が低くてもブーストがあがればオイルの噴射量は加算されます。

 噴射されるオイル必要な量は何を基に算出しているのかというと

  インジェクターの開弁率です。(P+Sの合算噴射量)

  快便ではありませんよ?(+=+)

  開弁率(噴射量)は確実に馬力に反映される係数として扱われます。
  ブーストが上がればもちろん開弁率は上がり
  下がると開弁率は下がることを利用してオイルの噴射量を演算しています

このシステムはFC3S後期から採用されエンジンの性能向上に合わせたオイルの添加量をきめ細かく制御できる素晴らしいシステムです、が、マツダのエンジニアが数々のテストを繰り返して馬力に対応する添加量を算出してあるので400PSでも超えない限りこれらの値を変えることはありません。

機械式であった昭和の時代SA等、2ストオイルを添加剤としてガソリンタンクに混入させてサーキットを走る等の高負荷連続走行に対応していましたが、現在では燃料の噴射量の値(0馬力から430ps相当に値する噴射量は自動で増量が行われますので、サイドポート等、サイドシールを酷使する状況でもない限り必要ではありません。しましてやサーキットを走るとしても350psを超えないのであれば2ストオイルの添加は安心、保険、という言葉の代償として燃焼室に燃え残りを発生させてしまいます。
  

昨今、このシステムも20年を超えたFD3Sでは故障することが多くなりました。15万kmほどで不調を起こしますがその判断は難しいものとなります。温感時のギクシャク感や、ブーストがフェルセーフ状態に入り全く上がらなくなった場合はダイアグチェックで判断はできますが、15万㎞を超えたらイグニションコイルのように予防的に変えておくのがベストです。

・・・・・

FD3Sの最近増えたトラブル。メタリングオイルポンプの故障による交換。冷えてるときには問題がないのだけれど温間になり正圧にはいるとギクシャクする。しかもダイアグには出ません。アクセルを深く踏むとエンジンが揺れて前に全く進まなくなります。夏場でエアコンんおスイッチ等を入れると顕著に現れます、

これはメタポン(メータリングオイルポンプ)のオイルの供給量がエンジンの発生する馬力に必要な規定値に達してるか?達していないかを判断するメタポン内部にあるポテンショメーターが劣化したために起こる症状でCPUの指令通りにポンプの流量を確認できてないから、燃料噴射を制限しようというCPUのフェルセーフ機能が起こすドライバリティーの低下です。

アクセスするのはとても困難でエアクリーナー、インタークーラー、エアポンプ等、これらの補器類をすべて取り外して行います

ここでも難しい部分は僕が手伝いますが、基本整備士に教えるのが僕の役割です。

()

0コメント

コメントを提出

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

More Post

本日の朝一様は、CX-8 180,000kmでございました。

ポート側は、添加剤の影響で全体的にモッサリとした状態です。 奥は結構多めでした。 潜望鏡も添加剤でギラギラでした。 スロットルバルブは少なめです。 EGRクーラーは、光がボヤ~っと見えてました。...

お便りインプレ

FD3S FC3S

本日は、一昨日、昨日、本日の朝一様をお送りいたします。

一昨日の朝一様は、MAZDA6 90,000kkmでございました。 添加剤を何回か入れていたようで、ススがモリモリに詰まってました。 奥も沢山詰まってます。 潜望鏡周りも、湿っている煤が大量でした。 EGRクーラーは、奥から光が見えてました。 洗浄後は、煤もしっかり除去出来てます。 奥もバルブが見える状態です。 潜望鏡もピカピカ‼ EGRクーラーは、無事に通りました。...

本日の朝一様は、CX-8 100,000kmでございました。

ポート側ですが、モッサリとしたススが付着してました。(写真を撮るのを掃除の途中に気が付いて一部キレイになったってました…) 奥はこんな感じです。 潜望鏡は口は開いてましたが、周りは添加剤で一部ドロドロしてました。(気が付いた頃には、潜望鏡は洗浄されてました…) EGRクーラーは、真ん中上の白い所が通ってました。(洗浄機に入る前でよかった~‼) 洗浄後が、しっかりキレイになりました。...

本日の朝一様は、CX-80 1,162kmでございました。

リフトで上げてオイル漏れのチェックをおこなっていきます。確認後は足回りを分解していきま~す‼ ロアアームのブッシュ施工前のお写真です。 ブッシュ施工後です、この後はグリスアップとブーツを取り付けますよ~‼ ブーツ取付完了しました。 組付をしていくと、こんな感じで付いていきます。 着床‼ この後はアライメントを確認して 問題が無ければ作業完了です‼...

本日の朝一様は、CX-3 60,000kmでございました。

ポート側は長距離走行が多いようで、ドロドロになっておらず比較的少ない感じでした。 奥は添加剤が入っていたいる感じでしたので、少し多めでした。 インタークーラーはススの付着は少なめでした。(写真を撮り忘れちゃいました…) 洗浄後は一部固い所もありましたが、しっかりと除去できております。 奥もキレイになりました。 インタークーラーは、ピッカピカの仕上がりです。 インジェクタークリーニング施工中~...

本日の朝一様は、CX-80 1000kmでございました。

CX-80リフトアップ‼アンダーカバーを外して漏れが無いかを確認します。 アッパーアームを左右に入れ替えて、ロアアームを外していきます。 ロアアームのグリスですが、ちょっとしか残ってませんでした。 ロアアーム施工でブッシュを調整します。 施工後は、こんな感じになります。 もう一つのロアアームも調整します。 前に残っていたグリスを洗い流し、新しいグリスをつけていきます。(黄色のがグリスです。)...

中古車情報

〜FD3S情報〜

止むなく手放されるFD、再掲ですが下記リンクより車両情報ページの店長ブログにいけますー...