駆け出し新米整備工に色がつく頃だな、自分で仕事を見つけることができ、かつ、ユーザーともそろそろ顔を覚え始めてくれた頃だった
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ある朝、33歳の係長,高谷耕作は、
社内マツダ体操のあと、朝礼で命じた
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”今日から入庫する全部の車両に ワックスがけ 納車手入れを実施する!!”
そりゃ、もんどりうった。
、、、コシ抜かした。
だって、さ。納車手入れと言えば新人の仕事だよ?
当然、僕が全部請け負うことになるじゃない?しかも、いまの新人の掃除等の役割+ワックスけなんだ
そんな僕を察することなく、以下を続けた
”整備した担当者がそれを行う、手が足りなければフロントが手伝う”
。。ェェェ(゚Д゚)ェェ
フロントといえば、現場の整備士の花形ポジション真っ白いカッターにしゃれたバーバリーのネクタイ。マツダの白ブルーのジャケットを着こなし、スラックス&皮靴手を汚さない整備士は、現場から見たら憧れの的
電話対応や、顧客接待だけに徹し、いつかは俺も!と憧れたポジションだ。またちょっと手のすいたときには、たぱこをくゆらせ、バイトの女の子と会話を楽しむ。ルマン24で片山氏が走ると聞けば、TVを独占できるベストポジションその、門外不出の手を汚さないフロントが洗車ワックスを行うという!?
現場はその日から修羅場になった。
当然、高谷係長もその納車手入れに加わった。普段なら一年坊主が行うべき、納車手入れをフロントマン2名が加わり、検査員が加わり・・憧れのポジショナ、高谷係長までもが行う。
カッターをまくしあげて、一緒にワックスで磨きこむ。それは例え5500円の六ヶ月点嫌車両でも、クレーム車両でも車検車両でも一般修理にまで、すべてに行われたんだ。
あるとき、昭和53年のCBカペラが入庫した。
修理内容は、雨漏れだ。いや雨が漏れるといってもFガラスと屋根のパッキン
当時の車は屋根との隙間の鉄が錆びるので腐食による雨漏れでいくつか発生してた
ガラス屋と板金屋を呼んで錆び修理とパッキンの保全、板金修理、補強追加を行った
フロントマン ”高谷係長、請求はいくらにします?”
高谷係長 ”どんぐらいかかったんや?”
フロントマン ”原価で8万円です”
高谷係長 ”ほな、しゃーない。タダや”
フロントマン ”ええ??33クレーム扱いですか”
高谷係長 ”おう、そうや、タダや”
フロントマン ”あのう、初登録53年だから7年落ちですよ?”
高谷係長は言った
”マツダの車に7年乗ったら雨が天井から落ちてきたとは言われたくない
雨が漏るんやったら、バイクやんけ、車とちゃうやねぇーか!”
昭和60年だったと思う
確か若干35歳で課長昇進は、マツダ関係各社
最も若い課長の誕生だったと聞いた。
人に歴史あり、すべての事には理由がある。
そのスピリッツは後輩に受け継がれる
整備士の諸君
あなたは、後輩に”憧れ”という夢を与えているだろうか?
マツダの車、マツダに持っていって治せないなら、どこに持っていけばいいんだ?
最近はやりの「顧客満足度」という考え方。
職場でもこの手の取り組みが増えてきています。
・・・60年代・・・すでにあったのですね。
というか、ご本人にとっては「何を今頃、そんなの常識」と。
何事もやる気とセンスの問題なのですね(^^;
胸に刺さります(汗)
確かに最近”怖い先輩””厳しい上司”いなくなりましたね。
私はかかとおとし食らったことあります(笑)
今や私が先輩の部類かもしれません…。
目先の人間関係ではなく、後輩や会社のためにつくさなければと思う今日この頃です。
中村さんの言葉を思いだし今日も仕事いってきます!
尽くす。
いや尽くさなくてもいいんですよ
マツダという車を愛し、マツダを愛すれば勝手に世界が変わるんですよ。
顧客満足も、そうです^^
高谷課長はマツダを愛していた
それだけなんですよ。
だから、僕は時々
ユーザーが愛車を大切にしていないと・
”愛がない”・・・と嘆きます
昔はディーラーさん、神みたいなメカニックさんいましたね。REに精通してる人とか。その時代のカペラ、確か欧州で評価高かった最後のFRの、、、懐かしいなぁ。当時、おいらはコスモAP乗ってました
昔はマツダ系ディーラーの整備担当は良かった。
最近マツダの車は良くなったが、ディーラーが評判良くないみたい。
どうしてもトヨタ系(の接客)と比べられるから、ハードル高いでしょうけど頑張ってほしい。何回か寄らせてもらいましたが、言葉は丁寧ですが態度が良く見えない(横柄に見えてしまうのはなぜ。。。特に中年男性諸君)。
CBカペラの時代でしたね
マツダ、最初の新車は営業マンが売れ!
マツダの2代目の新車は整備士が売れ!
と
高谷課長からよくきいた言葉です
雨が漏るんやったら、バイクやんけ、車とちゃうやねぇーか!
のくだり、イイですね。
RX-8に乗っていますが、始動不良があった時にディーラーに
相談すると圧縮低下も疑われると言われ、
その際、マツダ某店の整備士の方に
「走行40,000km、公道使用のみで圧縮低下なんてありますか?」
と尋ねたところ
「普通にあります、あります。
ちなみに圧縮測定工賃は約11,000円ですがどうされます?」
とアッケラカーンと言われた時にはビックリするやら
ガッカリする(突出した工賃も含め(笑))やらでした。
マツダがそんなエンジン量産車に載せて売る訳ねーだろ、
原因は俺が見つけ出すから待ってろ。とか、
せめて、事情はかくかくしかじかで低走行の圧縮低下もありうる。と
そう返してほしかったモンです。
(測定結果には何ら問題がなかった事を記しておきます。)
ちなみに、その会話がEcoCpuを検討していた私への
決定的あと押しとなり、購入に至りました(笑)。
ええ、中村屋は普通の店ではありません。
車両オーナーが車両に対して
愛が無いと・・・
中村は何も提案すらしません@~@;
はじめまして。突然のコメント。失礼しました。
・熱い整備士、店長の居る店舗は熱いお客が集まりますよね!
・マツダだけでも、こういう熱い人が居てもらいたいです。
そこは名前は「松田耕作」じゃないの?!
いや、「松田工作」か
何回読んでも、ええ話ですな〜。
いつも自覚するようにしたい。
うちの近所のディーラーさんも、
口数は少ないが、REに精通したメカが現場からフロントになり、栄転してしまった。やはり、出来る男は会社がほっとかない
正直、マツダのディーラーには行く気が無い。信用できない。
マツダが好きなのに、FDにも乗っているのに・・・。
いい加減な整備に大枚叩いて裏切られた気持ちは何が変えてくれるのだろう?
中村さんの言う通り、マツダ車にのりたい、家の車としてアテンザやアクセラの中古でも買いたい。でも、何処に整備を出せばいいのか・・・。
RECHARGEさんが近くにあれば・・と思います。
ありがたいお言葉です。新しく入ったゴリさんは、マツダのディーラーで20年の整備をしていましたが、20年前に私がREを教えたのです。