車を買う若者が減った、それに呼応するように新卒整備士が減ったとねとらばにみさいされているようだ
そもそも整備士なんて仕事はしない方がいい、好きなら好きだけでいい。興味があるなら興味を持つだけでいい。
人の命を預かりその人の財産を預かるなんて重要な仕事、その分下積み時代は相当の鍛錬を強いられる。新人時代の想いでは朝の8時に出社、少ない給料から朝のコーヒーを先輩に振る舞い、トイレ掃除、洗車、車検の下回り洗浄で全身ずぶぬれ、冬だと風邪もひく、体力も奪われる、重い、汚い、爪の間は真っ黒洗って取れるものでもなく、手も荒れる、激務、責任重大、おまけにその車の持ち主からありがとうの声をかけてもらう事なぞ、全くない。何かを学びたくても一年生はあとまわし、面白そうな仕事をヤリたくても肝心のRE分解等になるとぜーんぶ、ぜんぱいが持っていっちゃう。まさにカースト制度があるかのような上下関係だ。
こんな環境はどの職種でも一緒のはずだ、と自分に言い聞かせる。これは俺の夢だ、希望だ、あこがれだという確固たる信念が無ければやめてしまう。とはいえ囚人の気分にもなるだろう、ここは相撲部屋か?たこ部屋か?ミスにはケツバットならぬケツほうきでみみずばれを受け、クタクタの就業時間は夜の9時を過ぎ、最後は工場の片付けで先輩の工具を磨く。
サービス残業にされて、給料に見返りは少ない。だから
新人整備士が新車など買えるわけでもなくいつも先輩のおさがりを数千円から数万円で車を譲ってもらう。
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ただ、昨今はそんなことはないという。
定時にやってきて、上下関係もきびしくなくケツバットもない。ミスを起こす前に先輩がフォロー、重いものはミッションジャッキ、工夫された環境、工夫された工具。清潔な作業現場。労働基準局が時折訪れる為に労働環境の指導に沿った環境だと聞く。
それでいい。だれもケツバットが好きなわけではない。
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今ここを見る高校生、中学生、大学生の諸君
整備士なんて、そー簡単になるべきものじゃない
給料も少なく、腰が痛み足腰が立たなくなるまで激闘が続く
全身がぼろぼろになって現場で使い物にならなくなった時、、
ぽーんと課長から肩を叩かれ
営業に行きなさいと言われる。
それは35歳か、46歳かはわからない。
その時までに新車を売る話術や人間関係が準備できていないなら
君の給料は新車の販売台数によって激変するのだ。
その時までに君は自分を変えていなければ会社にとって
必要とされない高給取りの荷物になってしまう。
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でも、これはどこの会社でも起こっていること。
デスクワークでもない限り、大工でも、電気屋でも変わらない
立場が付いて回る年齢になったら、経験と得た知識をもって自分で切り開くしかないのだ。
好きだ―なんて言ってるだけじゃ足りないほど
整備士は大変な仕事
役者も、芸者も、政治家も、、、大変な仕事
ただ、一生車に乗って生きたい!車と人生を共にしたいとおもうなら
整備士という仕事は最も適した仕事であることに違いはなく、これ以上に幸せでやりがいのある仕事はないと、
この指を見て思う枯れた整備士はここにいる。
本当の資産は口座の残高のように減らない、この指なんだ。
ただ、
200%の覚悟があるならね。
正に。
いまは営業やってますが、やはり工具握って、車に付いた泥を自分で被り、代わりに車が綺麗になっていくのが1番好きです。
休みにFDやロードスターを触るのが幸せで仕方ないですね。