チューニング時代がおわった?
たしかにそうだ。。それは・・・おいておく。
では、どうしてチューニングカーが減ったのか?
時代も変わったが、、、そのしわよせで
良い環境で仕事が継続できる待遇が減ったことによる
熟練整備士の減少が挙げられるとおもう。
確かに、整備士の給料、チューナーの給料は
売り上げがあってこそ、の給料であるよ
0-400やサーキットがはやっていたころ
20年前は、ボクも30歳にして35万の手取り
ボーナスは50という待遇だった。
待遇があったからこそ、自分のやりたいこと
自分の人生の維持が出来たと言うわけだ
ただし、・・・・
この頃の売り上げは一ヶ月でボク担当で300マンほどを2台
ローンを組んでもらってのタービン交換やサイドポートエンジン製作
アルミICのワンオフ、CPUセッティングと、すべて一人でこなしてだ
一人で全部やるからまず、責任転換が出来ない、
サーキット場でアルミTIG溶接が外れたら、それもボクの責任
エンジンの馬力や性能、耐久性等、すべて自分のせいなんだ。
だから、絶対に壊せない。
順当に圧縮が落ちて、距離と馬力によって寿命を迎えるまで。
・・・・・・・・・
大量のお金で安全と自由が必ず手に入った時代も終わり・・・
今の時代、、7も古くなって
より壊れやすくなった
チューニングカーは壊れるから時代が終わったのか?
んじゃ、、壊れないようにつくり責任を持てばいいことになる
とはいっても、現在のボクの年齢では作業ができることは限られてる
腰もすぐにだめになり、エンジンルームに腰を曲げての整備も
無理になってきたんだが。
ここで伝えるのは、スタンスと言うことになる。
。。。。。。。。。。。。
エンジンの制御で責任を持つというのは
RX-7の生産が終わって14年、現在厳しい状況だ。
ましてや走行が10万を超えた車両でのセッティングは、
仮にエンジンがOHをしていても電子制御と機械制御部品の寿命もあり
単に、先月OHしたばかりでも、センサー不良で壊れる事もあるんだ
責任を持てるというのは、不確定要素や
未確認要素が無いことに尽きる
そう、過去自分ですべてエンジンまで作り
タービンやICのセットまでやりつくし
CPUセッティングまでを最後までやりつくしての言葉だ
その経歴や経験から車両不良を未然に発見、故障を防ぐことは出来る
しかし
追加費用を7万、頂いてROMのエミュレターを用いての確実なセッティング
空燃比計を用いての安全なセッティングもできるが
その、エミュレターや計器等だけを信じる事が出来るのは
車両が新しく不確定要素の無い車両であって
15年以上も経った車両には経験値と実績で対応するしかない
責任を持つと言うのは、厳しい状況をユーザーに伝えることもある
医者で患者に対して怖いとか、厳しい先生ほど名医と言うかもしれないが
ぼくは自分が自分の処方ミスや見解のミスで
”救えるはずのエンジンを壊す自分が一番怖い”
コレでいいのか?
このタイプで間違いないか?
この状態に陥るのは本当にこれ?か?
と、いつも自問自答し
自分を常に恐れることが、責任につながる。
それを繰り返すことで、必ず整備士の給料も変わる
それを繰り返すことで、また時代も変わってゆくはずだと信じてる
本日の朝一はアクセラの2.2Dで65,000kmでございます。
EGRバイパスパイプ(左)、EGRバルブ(上ホット側)、EGRバルブ(下クール)...
いまの僕にとって、
セブンは欠かせない存在です。
そのセブンが、
僕とともに駆け回れるのは、
あなたと、
あなたのあとに続く整備士さん達の
おかげです。
いつもありがとうございます。そして
今日もご苦労様!(^^
これからも、次世代でありながらより高性能な枯れた整備士育成を目指します。