マツダは2月11日、新型「CX-9」の生産を本社宇品第1(U1)工場において開始。また、同モデルに搭載される新開発の2.5リッター直噴ガソリンターボエンジン「SKYACTIV-G 2.5T」を、本社工場で生産開始した。
内装デザインは、これまでのSUVシリーズの流れを汲みながらも大幅にプレミアム性を高めている。ドアパネルやシフトゲートまわりにはウッド素材が採用されていて、これは高級ギターを製造している富士弦と共同開発したもの。クリアをなるべく抑えることで、ウッドそのものの手触りや質感を感じることができるという。使用している革にもこだわっていて、高級感のあるナッパレザーが用いられている。
そのほかには、マツダコネクトのモニターが8インチへアップしたり、メーター上部に走行情報を表示させるヘッドアップディスプレイがフロントガラスに投影するタイプへ進化したりと、ハイエンドモデルに相応しい機能性の向上を果たしている。
今回のSKYACTIVーG 2.5Tは高圧縮比化やクールドEGR、ダイナミック・プレッシャー・ターボの採用で、ターボエンジンが不得意としてきたドライバビリティを改善。ダイナミック・プレッシャー・ターボは、運転条件やエンジン回転数に併せて排気脈動を変化させる世界初の技術になる。クールドEGRの採用と併せて、燃焼効率を大幅にアップさせ実用燃費が落ちないようになっている。具体的には、3000rpm以下の大部分で理論空燃比で燃焼しているため、燃費のカタログ値と実用域の乖離が少ないという。
SKYACTIVーG 2.5Tの最高出力は227HP/5000rpm、最大トルクは420Nm/2000rpm。これはAKI87(オクタン価)での数値となり、AKI93のプレミアムガソリンならば250HPは発揮できるそうだ。
天然杢、トルク42k、世界初新機構のターボエンジンと並べると四半世紀以上前のJCコスモのようです。 初代CX-9試乗時にどういう購買層に向けた車なのか話しながらSUVでもマツダの乗り味なんだと感心していたことを思い出します。