お正月に、お年玉が無い少年は父親に言って燃料電池をねだった
ダメだった。
そこで、、知能犯の少年は再婚して母親になったばかりの人に、お母さんと呼ぶ代わりに ねんりょうでんち がほしいのが買ってくれ!とねだったのだ。
そもそも、なんで、ねんりょうでんち。?
そう、燃料電池だ。
化学式でいうとややこしそうな名前だ
ハイブリッドやプラグインハイブリッドを知ってるなら想像がつくかもしれない
確かに今の時代でこそ、コンビニで売ってるかもしれないようなものが、45年も前に少年は欲しいと言ったのだろう??(今でもコンビニでは買えない物だけどね)
時は昭和49年、団塊の世代が住宅や車を買う時代、少年の家は貧しかった、テレビも無く自転車など高級品だったからだ
荒廃した時代に
少年は、荒野をさまよった
生きてゆくために!!
そして
ついに!!
その高級品を手に入れる、唯一の方法を見つける
そこは ”夢の島” と呼ばれた!!
毎月の決められた日曜の夜は
” 粗ごみの日” という習わしがあって今でいう燃えないゴミを出していた時代があったのだ
この日ばかりは、自転車やテレビ、ラジオや 布団、果ては冷蔵庫までまさに無法地帯を思わせる宝の島が団地の一角を占拠したのだ
そして少年は昭和の宝島に毎月、足を運ぶことになる
新しいお母さんが電池で動いていたって話じゃないのか…
ちがうってばあ