燃料電池は先端技術の中でも最先端だ、マサチューセッツ工科大学で研究されて作られたもので、燃料を入れると・・ずーっと電気が発生する、何日もいや、何週間も何年も電池が切れる事はない。
この言葉に少年の心は踊った
もう、二度と荒ゴミをあさらなくていいのだ
年下の小学生の前で、電池切れを起こすこともない
少年のイメージは、こんな感じだったのだろう
小)その電池いくらするん?
父)そりゃ~高いわ、金無いわぁー
小)うそや、こうてえなあー
父)そんなん、大きいからこの辺で売ってないわー
小)嘘やぁー、なんでかってくれへんのォーー
父)あれは、宇宙船でだけ、使うものやからや
小)ほなNASAでやったら売ってる?
父)そ、そや、大きいからNASAでしか売っへんのや
・・・・MTIの名称を知ったのはこの頃だった。
ところがドッコイ
小学生に難しい名前の大学を出せば信じると思ってるお父様だが、こっちはそうはいかない
燃料電池はこの辺では売ってないけど、息子に買わされたくないから嘘をついてると解釈した。そもそもお父様はよく息子に嘘をついてたことを知ってる、テレビは売ってないから荒ゴミで拾うしかない、電子レンジはゴジラと同じ電磁波を使ってるから大学出た人にしか売らないとか、嘘をついてた。
だから今回も嘘だと。そう自分に言い聞かせたのかもしれない。
が、
お父様の言い分は正しい事はその後20年以上、経った、、いや30年以上、、、いや今頃になってようやく気ががつく
どうやら燃料電池とは呼ばず、
エネファームと呼ばれてる
確かに、そうとうデカイ
そうとも知らず、少年は小学4年になるまでその妄想に取りつかれ、最近できたばかりの3人目の母親をまんまと三宮のそごうにおびき出すことに成功したのだ。
そこで、手にしたのが、、この
燃料電池?だったという訳だ。
ねんりょうでんち
通称、平型マンガン電池 ¥1000円
普通の電池よりは大きいし、見たことが無かった少年には、燃料電池に見えたのかもしれない
父親だけじゃなく、新しく出来た母親にも騙されたわけだが
夢を与えられたことに違いはない
子供に嘘を教えるのはいけない、しかしゲームばかりしてる息子や娘に将来はあるのだろうか?ここを読むみんなの娘や息子は、我々が生きた昭和の時代のように、夢を信じて生きてくれているだろうか?
最先端技術は、手の届くものであってはならない
エネファームが、45年後の今になって世の中に認知された、お父様はこの少年に対して半世紀後の技術へのあこがれを植え付けたことに成功しているといえる。
ここを読むみんな、
子供と話せてるかい?
周りから見たらアホな夢を、真剣に語っているかい?
あほな事言うなー、と突っ込み入れてるかい?
半世紀後、彼等はどう生きているだろうか
そんな事、我々父親は想像もつかない世界なんだ
先端技術は常に空想の中にある
子供にとって親子のバカげた会話にこそ、
あるのだ
昔映画館で見た
当時はバカげていた007の腕時計のようにね
💛 お・し・ま・い 💛
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