ロータリーエンジン再生産に赤信号

執筆者 | 12月 7, 2021 | パーツフェニックス計画 | 16 コメント

ロータリーエンジンの部品供給、特にローターハウジングの巣穴問題、このままだとどのみちよくはない。かといってすべてのハウジングが悪いわけではない、補修部品と新品エンジンに切り分けはあるのだろうか?

RX-7を維持するうえで、FD3SだろうとFC3Sだろうと補修パーツとして送られてくるローターハウジングの多くに巣穴がある。しかし、これについて皆さんに聞いてほしいことがある。そのうえで私たちにできることは何だろう?

ロータリーエンジンの耐久性の低下や水喰いの原因になるローターハウジング巣穴問題。新品で部品を注文しても巣穴の大きい不良品が多数報告されている。RX-7を維持するうえでFD3SだろうとFC3Sだろうとも避けることができない巣穴問題を掘り下げたうえで、私たちにできることは何だろう? 数十年使い込んみ古くなった機材は再開発予算が無ければ鋳物に革命は起こせないのか?業界のタブーに切り込んだ。 厳しい動画をUPする一方、メーカーが悪い検査基準が低いからと片付けず、出来ない事をお願いしてる我々にも出来る事があるはず。4年前のあの時MAZDAがACVを作る事を辞めていたら、エアポンプを作る事を辞めていたらと考えると、決められた予算枠の中で古くなり過ぎた機材や設備を掘り起こしやむを得ず作ってくれている事も知っていてほしい。(もちろん精度は下がるだろうが新型の数十億単位の新機材投入が出来ないので致し方ない) せめて次世代REの製法の中へ再び13Bを取り込んで頂き、かつてないほどの高品質だった時代を取り返してほしいと、13B,16X新旧取り交ぜての鋳物製造は無理難題ながらも、私は願うのです。

16 コメント

  1. やーもん

    素人意見ですいません。
    すあなを修正することは可能でしょうか?

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    • 店主

      表面的な部分についてですが、、材質が違うと膨張と収縮を繰り返すと。。。場所によってはいろんなことが起こるんです。
      んじゃ巣穴を内部で0にするというのは不可能ではありませんが、もっと高額になります。

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  2. 文ちゃん

    RX-8のハウジングの巣穴率は7に比べてもっと酷いそうですよ。

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    • 店主

      台数が多いのに、、、

       となると定価を上げてもらってでも、製品をよくしてもらうか、といっても新車当時の製品にするためにはどのぐらい上がるか?心配になります。

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      • FCレストア

        仕事柄、事情は良く理解できますが、鋳物屋の怠慢だと思います。プライドは無いんですかね(^_^;)
        写真のような巣は明らかに品質異常ですよね。場所うんぬんの前に。
        そんなこと言っても仕方ないんですが、何か腹立たしいです。

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        • 店主

          かといって、それを押し切れば定価はうなぎ上りになる。
          12のハウジングや10Aのハウジングは一枚が80万円で、全く乗れなくなりますからね。。
          ま、、もちろん、台数が多いからそれよりは安くはなると思うのですが。

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  3. Kuroo

    最近新品エンジンに載せ替えましたが、新品エンジンのハウジングには、大きめの巣穴のものは不採用となっているか?目に見え確かめられないだけに不安ですね。
    信じるものは救われるということでよいでしょうか?

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    • 店主

      それを言い出したら、まともなローターハウジングの行き先がなくなってしまいます。w
      この話題はまさに、闇です。ローターハウジングだけじゃなくすべての部品において言えることになりますからね。
       で、目視してOKか?巣穴だけにとらわれていていいのか?
       その判断ができるスキルを持つ整備士がいないと話にならないという話です。

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  4. nakai

    mazdaさん、コスワース由来の砂型鋳造のAPMC鋳造法もっているんですが(Skyactivのヘッドとか全量これ)、ローターはそれ以前の製造だったので最新の鋳造法にマイグレーションできなかったんですね…

    レンジエクステンダーで新型ロータリーエンジン出すので、そこでローターハウジングの製造方法がマイグレーションされると嬉しい。
    それにはレンジエクステンダーがどれぐらい売れるか?
    ですかね。

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    • 店主

      そこ、利益が上がってこそ。
      マツダの新車が売れてもないのに、20年前の部品を格安小ロットで出すなんて出来ないんですよ。

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  5. ゆっきぃ(´・ω・`)

    結構大きな巣穴があるものなんですねぇ。中古ハウジングを再生することができればいいのになと思いました。(現に過去ヒートしたエンジンのハウジングを観賞用に二つ持っております)
    マツダに生産を頼らざるを得ない現状だとは思いますが、ローターにしろハウジングにしろ再生できるようにならなければ先数十年単位でみればFD,FCは乗れなくなってしまうかもしれませんね。
    もう一つ感じたのが、客が文句言ってこなければ(不良品が解っていても)いいだろうという企業体制はロータリーに限らず、マツダから人が離れてしまうのではないかと思いました。
    ばれなければいいという体質は信用を失墜させてしまいます。(家を建てたときに身をもって感じました)

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    • 店主

      もっと深く言うと、良い商品を出すためには豊富な資金が必要ですね。
      この問題をもって、感じる事はREtoronについてしっかり予算組みと定価の見直しをしておいた方がいいと感じました。

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  6. つられクマー

    責任のないユーザーが不利益を飲む話なので、納得は無理ですよね。
    納得できないけど、どこまで理解して飲めないものを飲み込めるか。

    これ、大前提として問題起きないって認識で大丈夫なんでしょうか。
    巣穴から吹き抜けた個体とかは過去に無い?
    巣穴エンジンをたくさん分解して、そこが問題になることはないと明快であれば理解してくれる人もいると思うんですが、今のところ、そこが不明なんですよね。

    自分の気持ちとしては、サーキットぶん回して短期間に何度もOHする用途なら、(問題起きない前提で)気にしないけど、20〜30年使う長期使用前提なら拒否したいです。経年劣化で巣穴から錆びそうで、その方がトータルコストが掛かりそうだからです。
    この場合、同一材料で埋めて面研する費用を受け入れる、までが自分が受け入れられるラインかなあ。。。

    最終的にマツダから巣穴品しか出ないなら、もうハウジング見せないで優しく騙してもらうしか。。。

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    • 店主

      それが私が扱った新品エンジンでは一台もありません。この20年では中村屋時代モ含め一台も、巣穴によるオーバーヒートはないのです。
      この反響を見て感じたことがあります。
      2,30年のスタンスでこの問題を語るとするなら、今開発中のREtoronも同じ事がいえるでしょう。メーカーと同じスタンスで2,30年を求められる事になる、
      大きな責任を長期にわたって求められるという事に違いはないわけです。

      どうして、ダークなネタを今になって動画にしたか?少しお話をしましょう。
      現在RECHARGEではDTS販売で利益を基に新商品を作ったりまた増資し新商品に挑戦しています。ターボチャージャーしかり、インタークーラーやラジエター、カーボンパーツ、アルミ製品、服まで出しています。最近ではシート生地再生やREtoronというコンピューター、OBD2変換装置とそれはもう小さな会社のやる事ではありません。多大な借金をしてでも間違いない商品を作るために開発費を多くかけて作ろう、そして売って借金は返そうなわけです。仮に言えばシートの試作機は一機400万円、ラジエターやインタークーラーカーボンパーツ等は一種類につき45-60万円、REtoronコンピューターについては、、、想像を絶する金額になります。そこに加え、アップルやアンドロイドのREtoron通信ソフトウェアは400-700万円です。

      商品を作るうえで試作品というレベルでもお金がかかります、製品版で出した時にこちらの検品でNGが出た場合は、発注先にやり直しを命じます。
       やり直しを命ずる=失敗したところの会社はその責任を全うすべく再調整分を見越したうえで金額を上乗せしてこちらへの請求(原価)を上げているハズ、という流れになります。
       もちろん、利益が無ければ明日から従業員がこなくなるので、作り逃げ、修正はできないという事になるので必ず修正分は見こしての開発費です。
       つまり、30年基準を求めるならREtoronの販売価格にもそれを見こした定価の再検討が必要であることがわかります。
       見比べられるP-FCは息の長い商品でしたが、いろんな定価の設定ミス等もあり経営が悪化で商品の再開発やファームウェアのアップが止まってしまいました。
       
      そして、、そう考えると。
      マツダがやり直しを命じた会社は、果たしてそれを見越したうえでマツダに請求を行っているのか、もしそこまでに金額を提示できていないとするなら、その会社の従業員のボーナスは出るのか、またその会社が無理だとなった場合、、、つぶれてしまい、もしくは基の型から作り直しや数十トン規模の設備増強を行っうと決まった場合、定価の見直しの幅は20%UP?いや、30年規模で作り直しだから設備増強が100億円掛かって定価がとんでもなく引きあがるってことはないのか?など。同じようにこんな小さな会社でコンピューターを作ろうと、挑戦を続けている私としてはわが身のように、苦悩の日々なわけです。

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  7. nakai

    個人的にはmazdaさん、本当に商売が下手だなぁ…と。
    だって、エンジンヘッドの全量砂型鋳造なんて世界唯一だし、ディーゼルの低圧縮、ガソリンの高圧縮なんて世界唯一だけれど…販売に結びつかないのですよね。
    ホンダなんてあっという間にパーツは絶版になるし、ぶっちゃけると賞味期限短すぎな設計だし…

    そういった意味ではマツダがUSのコンシューマーレポートで評価が高いのはわかる気がしますが、いかんせん日本で売れてないんですよね。

    自分も含めてパーツ値上がりに拒否感強いですし。
    でも…最近の中古車の値上がりは悪いことばかりじゃなくて維持するためのコストがちゃんと正規化されたものかも、と、思うわけです。
    そして個人的には杉ちゃんとかアーリーとかゴリさんにもっと工賃払いたいです。

    作業する人あってのパーツですし…自分で巣穴無しのローターで組むより中村屋さんで巣穴問題無しのローターで組んだほうを選びますね。

    なので…安く売ることだけが正義ではなくて、継続性を考慮に入れた値付けはワタクシは受け入れようと思います。

    ってか、もう好きな人しか保有していないのだから安売りよりは保有している人に響くアイテムなら価格はあまりみない気がしますw

    返信する
    • 店主

      たしかにそう。
      可視化することでRECHARGEでは工賃について他社との天秤掛けや正当性を引き出したように。
      マツダも商売をもっとうまくやればいいのに、、と。
      一方、そういって頂けるなら甘んじてユーザーと一緒にエンジンを組んで差し上げるサービス展開をRECHARGEで行うようにしましょう。

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