T78-29d-SidePort 通勤快速仕様
エンジンのセッティングが気になる人の単なる参考にしてほしい
写真の示すエンジンルームのような冷却レイアウト
伝家の宝刀ナイトスポーツメタリットPro
雨宮デュアル出し車検対応マフラー
16bitEcoCpuで制御
フルタービンサイドポートで通勤快速Ecoスペシャル
ただ、ブーストはウェストゲートで0.8kg固定とした
(任意でEVCであげることも可能)
.
.
最初サイドポートにする前のT78マップがこれ
基本吸入空気量MAPの変更をせず、あえてMAINだけでの比較用に書いてみた
(ま、ほかの係数も変えてるけど、わかりやすくするためにね)
でサイドポートで引き渡すときのT78sideーbeta1 予想マップ
ところが実際に走って空燃比を見ながら打ち込むと
とんでもなく燃料がどんどん入しトルクに変わりT78sideー6s
78side予想とside6実走行データーとの、差を見ると歴然だね
.
低域のブーストが低いところからどんどん入る
負圧側でも足りないのでサイドポートの場合基本吸入量のマップで十分な補正が必要だ
(燃料噴射マップとも呼ばれてるがノーマルエンジンの実吸入量を計ってマツダが書いたもの)
面白いのが5000rpm以降のデーター
ノーマルエンジンとさほど変わらないのは、触媒や車検対応マフラーによるチョーク(絞り)
この制限がある限り、これ以上の馬力は例えサイドポートでもブースト0.8以上ではこの場合、出ないということ
また、これ以上のブーストUPは触媒の破損につながるか、排気系の寿命との駆け引きになるね。
で、これがレガリスブーストUP320psに使われるデーター
.
ブースト0.8であってもエンジンにこのデーターを入れた場合の噴射量は370psに相当する
.
.
.
燃料目標空燃比という説もあるが、実際は。。。
.
この項目だけではなく、サイドポート化による充填効率変化に対応したマップも変えてある
また、インタークーラーによる冷却で、吸気温度燃料噴射量が純正から書き換えてある
仮にICが大きいのに純正温度補正だと、高速巡航時、冷えすぎて燃料が濃くなり
燃費が落ちるばかりか、カーボンが溜まってしまい圧縮が下がる要因となる
空燃比も、これ!といった数値ではない。あくまで参考でブーストや仕様で変わる
仮にいうと、フルタービンでブースト1.0kもかける場合、
空燃比を10台に保つと言われるがこれが・・・
ブースト0.5k時にその値を適応すると、のろまな亀。になるということ。
仕様や使うステージによってカーボンの体積量や目標走行距離により変わる
要約すると
エンジンをサイドポート加工する位置によりトルクの出方が変わる
当然、燃料の補正や吸入空気予想量が充填効率の変化に伴い変わる
ただし、触媒やマフラーがチョークする場合
低い回転や低いブーストにおいては効率があがるが高い回転においてノーマルエンジンと差がなくなる
で。個人的インプレを・・・
ほとんどの坂道を負圧400mmhgで上りきってしまうほど踏まなくていい
踏めば2500rpmでは0.6を超えて2800rpmもまわせばブースト0.8を超えてしまう勢い
29Dとはいえ、まるで06-20Gか?と思うほどレスポンスも高く・・・・
それじゃ06-20Gにすれば?というがそこがこだわり。
今回の彼は拘りの男
一歩も引かぬところもあるが、これと決めたらやり抜く
非常に意思の疎通、信頼関係が保てた仕事をさせていただき感謝
本当に僕の至らぬところや工場設備の弱小をしりつつ、仕事を与えてくれて感謝しています
互いにこだわったゆえ、、、今回の仕様変更で彼が使った金額は半端じゃない
お互いに引かぬところを練り、ひざを突き合わせて手繰り寄せた集大成だと思う
いまや、エンジンの製作作業とデーター作成は切るに切れない
が、確かにエンジンとソフトウェアの融合が必要であるが
それ以上に、ユーザーとの擦りあわせが最も大切だ
本日、一通り踏んでみましたが
想像以上に良い仕上がりで驚きました。
(通勤快適というよりか、エンジンだけならサーキットまで
オールマイティ)
昨日、どれくらい(エンジン出力)の燃料が入っているか
聞かずに帰宅し
本日踏みきった感触では、冬場で360ps以上かな?
と思い、帰ってきてこのブログを見ると370ps相当
自分の感覚もそんなに衰えていないと安心しました。
前エンジン分解から最終セッティングまでの工程
大変 勉強になりました。
4型21万km走行車両
ただ エンジン補機類を新品にするだけでは、無意味とは
言いませんが、好調という状態にはならず
金額がかさんでも、センサー・ハーネス類・ECUを交換し
最良のセットアップがあったからこそ、この状態となったわけで
今後、どんな仕様であれ
多くの車両の参考値になると思います。
そうですね
我々整備士は経験は年齢とともに増加しますがその角度をさらに立ち上げたり、視野やものの見方でずいぶんと成長速度が変わります
仮に・・
高価なテスターを使っても測定値は参考値でそれをどのように応用するか?所見と現実の差をどこまで埋めることができるかが鍵になります
これからの整備士に参考になるよう勤めてまいりますね。