FR Performance セッティングの極意2で書いた内容をもう少し掘り下げたいと思う。
このパワーチェックシートの一回目と2回目の晩付きと低域トルクの差はインジェクターの係数と無効噴射時間(インジェクター特性)の適正化によって段付きが消えたり、プライマリー噴射時のパワーが上がった例だ。
青色の左の矢印は、セカンダリーインジェクターの噴射開始ポイントを引き上げて段付きによる落ち込み体感を緩和させた例(完全ではないけれどね)で、それに伴って赤の右側で落ち込んでる段付きポイントは消えている
右の段付きポイントはプライマリー側のインジェクターが全開になったときに空燃比が濃くなりトルク落ちが出てしまうのを、2回目でインジェクターの係数や特性の適正化によって完全に消えた例だ。もちろん左の矢印の噴射開始ポイントの落ち込みを消すこともできる。
このインジェクターの係数の適正化によって(インジェクターの係数シートに従うよりエンジンやタービンによっては変更した方が調子が良いこともある)全体のフィールだけではなく、特に低域が変わってる。
つまり低域をしっかりとりきる事によってトルクカーブを実体験や経験によって予想して全体的にパワーを稼ぐことに近づく事になる。
しかしこれは、数々のインジェクターをテストした経験があってこそできる設定。初めて使うインジェクターの場合、リスクが伴うのだ。
99%と100%の差は1%ではない…
言われたら分かるのですがそこに辿り着き、瞬時に判断出来るまでには多くのトライアンドエラーが有ったと思います
お目が高い!!さすが。