フルタービン、サイドポートって壊れないの?

執筆者 | 10月 1, 2015 | 燃焼を科学する | 3 コメント

9月29日のブログ拝見しました。 「ソフトとハードのバランス」という題名のセブンについてお聞きしたいのですが、今まではフルタービンでサイドポートなんて、エンジンを壊すだけだし、 短命なイメージがあったのですが、なぜこのセブンさんは、そんなに調子が良いのですか? ECOCPUによる制御が素晴らしいのはわかります! 他にはどんな理由があるのですか?
自分の固定概念が覆り正直びっくりしています。
今、自分のFDは外観意外スーパードノーマルです。 全てディーラー任せです。
お忙しいところ申し訳ありません。よろしくお願いいたします。
IMG_0022
結論から言うと。
 フルタービン、サイドポート。、、だから壊れることはない。
客観論と、実例論、現実論の3本立で考えなきゃならない
まず客観論
問題になるのは、フルタービン化したときにメーカーの想定できる範囲で設計時に取り付けてある排気ガス装置を取り外したりサイドポート化したときに発生するオーバーラップ量によって排気ガス装置が高温に晒され、劣化が進みやすいのでそれをハードとソフト両面から対策することを守れば、壊れない。しかし理解してない現場の整備士が多いと外してしまいがちだが。
当然、馬力をメーカー想定の280PSの10%増で走り続ければ10%シールの摩耗は進む。かといって常に10万km全開で走ることはないはずだから、メーカー本体想定の15-20万kmから10%ほど低下するだけだ。反対にこれが450psを超えるばあいにもなると少し話が変わってくる、加工したポートの位置によってはサイドシールに負担がかかっているので10万kmをトータルで走ることが難しくなる。ならば、サイドポートを馬力を出すために使うのではなく低回転からのトルク側に振り、380ps未満でドライブし寿命や燃費で必要な効率を引き出すぽーとでいくと?どうなるか?というところが今回の中村が考えるサイドポートの着地点だ。
実例論
実際にエンジンのポートの位置大きさが適正ではないから、セッティングが悪いから、排気ガス装置がメーカーの想定した状況で正常に働いてないから、燃焼の効率が下がり燃費や低域におけるレスポンスを失い、常に高回転でドライブすることになると爆発回数が増えて結果寿命を短くすることになる。
かんがえてごらん、120km時の5速が3000回転付近で済む。が、無理に3速や4で走ると、4000回転以上で走ることになる、
街中でも同じくサイドポートだから高い回転を使わないとプラグがカブルという説明を受けてるとしたら(実際にエンジンの仕様と制御が完全なら、ペリでもなければサイドポート加工をしても低域でカブることはないんだけどね)50kmで通勤中3速までで通勤をするとしよう、こうなると街中時速50kmでも確かに回転数は常に3000回転を超え(普通の車両なら5速だから1500回転近辺)一般的な回転数の倍を燃やすことになる、とそれは爆発の回数を増やす=プラグの劣化やシールの寿命やベアリングの寿命を短くする行為そのものなのだ。ましてやフィードバックなど使える領域外であるから圧縮を下げる使用方法になってしまう。サーキットじゃあるまいし通勤や街中でエンジンをいたわりフィードバックで内部の洗浄もせず常にエンジンは過酷な状況に置かれたままとなっているわけだ。こういった事例でよくあるのがお金をかけたけどサーキット専用、毎年100万かかるけどサーキットには年に数回しかいけないという実例が多くある、ひどい場合は一回走ってブローでお金がたまるまで走れない7は放置という例が多すぎる。
現実論
それ以前に、年齢を20年を迎えるRX-7に中村屋が提唱してきたダイアグノーシス点検方法や、コイルの交換やスロットルセンサーの交換はRE専門の現場からもっと早く発するべき事例であったハズで、エンジンの”ノッキングを感知するべき溶けたノックセンサー”を放置したままセッティングするという行為は、自殺行為を助長させていると、とらえられても仕方がない。P-FCでノックレベルが上がっても問題はないと言ってるのはP-FCの制御にノッキングによる点火遅角制御を組み込んでない場合に、”交換しても作動してないから無意味だよ”と言ってることになる。燃料ポンプの劣化や、フィルター。現実に新しいFDでさえ14年、古いFC3Sならすでに30年を超える年齢になっている事への熟練工からの意見が、隠されてしまっている。
。。。。
という理論を自分でちゃんと持てばおのずと壊れない7になる。
ただ、劣化したセンサーやハーネス等、古ければぼろぼろになる部品があることを知ったうえで、これらの旧車を維持する事は、機械と制御の両面から理解してこそだよ
ハードだけではだめだ。昭和のキャブ車両じゃあるまいし仮にエンジン本体のハードだけを最高にしておけばOK理論が成り立つとして、エンジンを仮にフルバランスで組んで、強化といわれるシールを組み込んだ人が実際にこの世のどれほど10万km以上走ってるか?燃費やトルクを維持しつつ実際に普通に通勤でも気軽に乗ってる人が。。。ね
もし少ないとするなら、お金を用意して自分が検体になりそのハード主体での優位性を自分で実証するしかないんだ。
ただ、保証は必ずつかないからあくまで検体としてとらえなきゃやってられなくなるよ。
決して、REは弱くもないし、チューニングと呼ばれる行為に弱いわけではない
正しい理解と前向きなスタンスがあれば、REへの悪い風潮は消し飛ぶさ。

3 コメント

  1. せこうや

    いい  凄くいい
    魅力的ですねぇ~。

    返信する
  2. マッハグリーン

    よく解りました
    理にかなってないと破綻するということですね

    返信する
  3. 左H

    発売された雑誌にも載っていましたが
    藤田さんとこのお客さんのFDはT04Sで20万km超えたみたいですね。
    驚異的です。

    返信する

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