スカイアクティブディーゼルのカーボン洗浄

執筆者 | 4月 18, 2021 | :Diesel engine | コメント0件

3年前に行ったドライバーでカーボン洗浄から4万㎞を走破したが、せっかくシャーシを設備したのだから再度ドライバーで洗浄したらどうなるのか?

まずは洗浄する前の馬力の測定、155馬力とか、37㎏というトルク数字だけじゃなく、トルクカーブや馬力のカーブを見ておく、カーブの形状は走行フィーリングになるからだ

昼前に測っておいて、昼飯後、13;00から分解して洗浄後、再度測ってやろうと思ったわけだ。

カバー外して、LLCタンク外してEGRバルブを外すと、、、メインハーネスのカプラを抜けばあとはネジが20本ぐらい。

30分もあれば。。。この通り。

最も苦労するのは、EGRクーラーとインレットマニホールドの接合部のボルト2本ぐらいだ。

目にして厳しいと思う点はシャッターバルブ

  全開しても、このスキマが小さいと入ってゆく空気が減ってしまうんだ

ここに溜まりすぎると、ぽろっと大きな塊がエンジンに吸い込まれてエンジンが止まったり不調になる。

 言い換えればここが詰まり始めると、各部の流速が下がってカーボンが貯まりやすくなるという事だし、

 『ここを取れば、エンジンが急停止する事を防げる』

  『ここさえ掃除してやれば多くの不調から脱却できる』

  『そもそも、ここの掃除だけなら2時間もかからない』 

軽く、、ごしごしやって、、、

まあ、それでもインレットマニホールドの中は溜まってる。

 掃除しても掃除しても、エンジンの仕様距離が10万kを超えるとカーボンの流入によってシリンダーに摩耗、バルブシートの傷が増えてブローバイガスもでる。

 んじゃ、キャッチタンクを取り付ければOKか?

サーキット場を走る規則によってつけなければならない場合を除いてこれは不要のパーツ。 ブローバイガス(blowby gas)は、自動車用語としては、未燃焼の混合気を意味する。生ガス(なまガス)とも呼ばれるが、日本工業規格(JIS D0108)では「ブローバイガス」と定められている byWikip さて、サーキット走行では必ず必需品のキャッチタンクですがサーキット走行を終えたあとは?  エンジンが正常で過酷な状態で回していないならまったく貯まらないはず。溜まるとするなら摩耗が進んでる事が考えられる、ではどうするか?摩耗が進んでるなら守ってやりたくなるはず。

確かにブローバイのガスにはいろんな副作用がありますが、悪いと勝手に思い込んでいませんか?そもそも、これを大気開放にすると車検に通らないのです。

仮に。。

負担が増えてる状況に発生するわけだから、エンジンにとって厳しい時にエンジンを冷やすためにブローバイガスを注入してエンジンの内部やシール、ピストンを過剰な燃料やオイルで冷やす効果があるのだからこれをタンクにためちゃうのは、、、整備士歴37年では、考えられない。

 これをしっかり純正の考え方通りに接続すると。

 このガスの扱いはメーカーの規定通りに扱う事が基準。と、、10年ぐらい前に書いたなあ。。

ブローバイガスはエンジンの負荷状態に合わせて吸気させてエンジンを保護する働きがある。

おっと、話がそれた

インマニのサージタンクは流速が遅いポイントだから、溜まるべくして溜まる場所。

シリンダーヘッド回りも前回同様、掃除機で吸って金属の耳かきでほじって掃除、掃除機で吸引した

30分ほど掃除して、元に戻して、さっさとパワーを測ってみよう

ブーストは表では跳ねてるけど、グラフはこの通り。。。

 あまり変わらないなあ・・・・さて、どうしてだろう?

掃除が足りないのか?いやそもそも掃除しても変わらないものなのか?そんなはずじゃないだろう・・・・

走ってみると明らかに乗りやすくなってる。

 カーボンを落としたことでシャッターバルブの開度と流量が合致したからだろう。

そもそも、掃除したところでディーゼルの回転数はたかが4000回転としれている、吸気抵抗になるか?と言われたらバス部のスキマを通る流量からしたら、そう太くなくてもいいのかもしれない。しかも吸気するのは4つのシリンダーが別々に吸入工程になる。となると、、、

 直噴だしな。。

 おまけに回転数が低いから流速が低く、ディーゼルはカーボンが貯まるのか。という着地点になる。

 一番、溜まったところさえとってしまえばマツダが言う通りシリンダーヘッド部は振動と吸気で吸ってしまうのだろう。

『ということは、シャッターバルブ付近だけを車検のたびに掃除、もしくは3万㎞ごとに掃除してやればトラブルは未然に防げるし、時間も2,3時間費用的に3万もあれば楽勝だ』ということになる。

・・・

・・

。。。12年前、、の写真

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