FD3Sフルノーマルの圧縮

執筆者 | 10月 10, 2011 | よみがえる圧縮 | コメント0件

FD3Sフルノーマルの圧縮

2型だが、驚いたことに、55000kmの上物、車庫保管、サンデードライブ専用7
ノーマルだから言うまでもなく、マフラーも純正
電動ファンのタイミングや燃費、寿命向上のためにEcoCpuを導入後30000km

 すでに17年も経つのだから圧縮の目安としてスロセンやコイル等電装品さえ正常なら9以上

 F側は正常

 

 R側も目標値にはギリで届かなかったものの、当然OK範囲

  ちょーーーと、後ろが足りなかった。
  そこで、この原因としてコイル、コード、スロセン等の経年劣化が疑われる

   が、これでも十分。

。。。。。急いで部品を変えなくてもいい

   ただし、目標として16万km以上を目指すとか
   今からサーキットに目覚めたとか。

    更なる目標があれば交換してみるのは良策

   圧縮は目安、目安ゆえにエンジンの健康状態の把握には重要な項目だ
   当然、5万kmでこの圧縮だから
   リビルトエンジンでもちゃーんとナラシをしてるエンジンなら圧縮はもっと高い
   その実例は、、、、次回。
 

 。。。。。。応用編。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
OKと、みなす範囲

 これがマフラーも変わって乗り方や使用方法が変われば走行50000kmで9以下でもOK
 サーキットも走るし、峠も走るなら、アペも使用する馬力域に応じて磨耗するわけだからね
 最低でも280psを発生するFDなら経験上8.5をヨシとするがこれを下回ってくると

  本来の性能が発揮されていない(トルクや燃費)ことになり
  もしくは、何らかの影響、燃調に問題がないなら電装系トラブル等、懸念  
  FDの基準馬力を超えて掛けるとブローの確立が増えてくるし今後も寿命も見えてしまう

ユーザー側としては”問題が起こったあとじゃなく、その一歩手前のこの視点”が重要だ

 反対にFC3Sのだと、ブーストアップ上限240psまでなら圧縮8でも、問題はない
 仮に前期FCだと本来の圧縮も低いので7.5でも馬力が低いこともありこれもOK

エンジンブローのプロセスのひとつとして

  馬力(爆発力)によって、火炎伝播がシールを乗り越え隣接する隣の圧縮室へ流れ込む
  アペックス等のシール性が落ちたエンジンだとデトネーションの要因になりうる  
     
ちょっと詳しい人なら、3ピース2ピースの話を知ってると思う
 
  先ほど書いた、爆発力がアペックスシールを乗り越えるのを防ぐため、昭和60年に3ピースになった
  上下に分かれた構造で、排気ガスがアペックスシールの裏側と側面に作用し
  馬力を上げればそれに応じてシール性能を高めるというものだ。

  今は、サイドポート排気の8の為に2ピースに戻っている
  これを今の7に用いることの利点や、反対に欠点もあるが
  これは、、、いずれ。。。お話しよう。

ここで、アペックスシールのお話を少し。

 30年前、当時はメカチューン全盛の頃、REチューン=カーボン一体アペックスだった
 カーボンという素材は純正で採用されていたこともあり(3mmじゃないが部品庫に在庫もあった)
 カーボンは1万回転以上まわすチューナーには絶対の信頼性を約束するものだったんだ。

  通常のアペックスシールを使った場合3mm2ピースで高回転を多用すると
  重さによる慣性の問題もあり、高回転時のアペシールの上下スライドについてこれない、
  プラグホールの上下付近にアペ振動打痕が残り圧縮を下げる
  また
  3分割のサイドピースのカドが残ってしまうことも原因で
  ローターハウジングの硬質メッキの外側からはがれ、圧縮が落ちた。 

とはいえ、カーボンシールは一体型の為に隙間が必ず存在しエミッション低下の原因となった
結局、市販車両の信頼性向上の為に一般使用での回転制限をもうけ金属2ピースが用いられるようになった 

それを根底から払拭するのがカーボンアペだったわけだが

。。。が。。

時代がターボ全盛になり平成の2年ごろにもなると(21年前だなw)
このカーボンアペックスシールをターボに用いた車両で

  カーボンアペがポキンポキンに折れた。

  いや、折れたというより砕けた

  デルタのクリアランスを変えようが、どーにもならない

   当時の中村には、それが制御の問題で砕けるのか?
   シールの特性で衝撃で割れるのか?判断さえつかなかった。

   ・・・・・・・・・

15年前にセラミックアペを用いたMotec3ローターのターボを製作した時

  2mmセラミックアペのあまりの軽さに驚愕した。

  ”おお、これなら重量慣性の影響を受けず、シールが保てる”

  で、、、おっと、目が疲れた。この話は、、また次回・・・・ケケケ

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