今回はメータリングオイルポンプの新品交換を行った。もはや30万㎞を超えた老体だけにホースの破断や困難な問題が多数立ちふさがった.。ユーザーの目の前で行う作業のメリットはこういった場合、ドライバー本人の修理方法の選択が直接行える点だろう。
難しい、工数が多い、等の理由よりも古くて朽ちてるから手間がかかるのが旧型車両。そういった不測の事態には枯れた整備士の腕前だけが頼りになる。そういった意味ではうちの若い整備士両名も、もっともっと局面を乗り越えさせて鍛えてゆかねばならないだろう。
いくら走行距離が短くても20年前の車は20年前の車だし、距離が多くても新品を多用してるならその部分は新しくなるわけだが新品にしてしまえるなら、それはそれで正解。今ある部品が買える間に交換できるならしておいたほうが、今後の20年を保証するために再生部品より新品は欠かせない。
オーバーホールやリビルトという言葉=新品ではない事を知っておいてほしい。もちろん新品の価格を超えるような特別な手法で再生したら新品のクオリティーや耐久性を超えるものもあるが、新品の半分以下や3分の1の値段でリビルトした場合はもちろん、新品の耐久性に及ぶことはできない。例を言うならダイナモやセルモーターなどは新品の場合15万㎞や20年という月日を多くの場合超えることができるが2,3万以下の金額でリビルトの場合、交換部品が限られてるわけだかからたった数年でまたも壊れることが多いことは知っておこう。
ブレーキマスターやクラッチマスターなんてもっと大問題になる。例えばクラッチマスターが抜けたーなんてことを聞くけれど20年間一回も変えてないRX-7も多い。そういった中で今後20年使える新品をとるか?数年でまた抜けてしまう『オーバーホール』を取るか?新品交換のほうが工賃は安いし保証もあるからOHより1,2万円の差で新品が買えるなら選択肢は決まってくる。
仮にブレーキマスターなんてシリンダーがアルミで摩耗してるわけだからオーバーサイズが見込めないインナーキットへの交換より、今後さらに20年乗るなら今新品が買えるうちに新品を買って安心を取ったほうが賢い選択になるだろう。
新品で買えるうちはまだいい、中古でしか手に入らなくなった時、使えるかどうかわからない20年前の商品をヤフーオークションで買いあさり数万円出して買う羽目になるのは間違いないことなのだ。その時あの時に買っておけばと嘆いても、、、。数年前、スロットルセンサーで苦い思いをした人もいるだろう。
昨日もいつものようにお世話になりました。 四半世紀前、コスモに乗り始めたころ、「コスモの社外品は出してもらえるだけでもありがたいのだから見つけたらできるだけ早く入手すべきだ」と聞かされtてました。 今なら新品で手に入るならマツダに感謝してできるだけ早く確保する、ってことで昔より深刻です。
やっかいな取り付け場所にたどり着く前にいろいろ外したおかげで懸案だったホース類も(たまたま純正品が手元にあって)交換、メタポンも確実に交換できてその日のうちに調子良くなったコスモに乗って帰ることができて感謝してます。 ありがとうございます。