前回のお話は、FD3S前期は低域に強く少ない走行風でも冷える効率特性
後期は、280psに対応した大風量にも適した構造だけれど、前期モデルよりも多くの走行風の確保が必要であると書きました
でもその前に前期FD3Sの外気導入の構造を知る必要があります
この中で、大事なポイントはこの部分になります
なんと、この構造を見る限りFD3Sの初期モデルの外気導入の使い道は3つあることがわかりました。
インタークーラー
エアクリーナーへの吸気
エアコンリキッドタンク冷却と、バッテリーの冷却&ガス掃気
3つに分ける事の中でエアクリーナーに消費される空気量が大きいことは想像通りです。
ただし、これにはちゃんと意味があります。
エンジン吸気の空気慣性がこのダクトに働きかけることで車速が低い領域でもインタークーラーの冷却を促進する働きがあります。
車速が乗らず走行風が少ない領域、そして低いギヤでもインタークーラーダクトの前に吸気によってかき集め、フレッシュエアーを導く働きを持たせているのです。
ということは、インタークーラーへの外気導入を中心にして考えエアクリーナーへ通路を塞ぐと、車速が低いとき、ダクト前へフレッシュエアーを導く方法も、同時に考えなければならなくなります。そうして5型以降開口部の大きいモデルが誕生したわけですね。
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