前回の記事において温度が上がって制御が燃焼を絞って純正値では空燃比10.8に対して(耐久性10万㎞以上@280ps)
パワー空燃比側、11.5~12.5になってしまう
薄くしメーカーの安全マージンを削った分、パワーが出てるという事になる
と詳しくかいた。
といっても、読みにくいだろうし
機械系は、ともかく字が嫌いだ。でも、読んでほしい。これが最終章だ
ライトチューン、と呼ばれるのは
ライトなチューニング。、だ
気軽に行える調律、調整であってほしいものだが
そもそも、製造後13年物や前期なら20年も前のエンジンに行うべきものじゃない
そのへりくつが、前回の記述なんだ。
で、んじゃ・・・20年前のフルチューンショップ時代に現場で僕がどうしていたか?
・・・ここからが大事なこと・・・・
壊れては困る車両や
記録を狙う車両には必ずエアクリーナーケースを
5mmのアルミで造りこんでいた。
記録を狙ったり、取材中に壊れたらシャレにならない車
これには、たとえフルタービンでもケースを作っていたんだ
たしかに、今でもフルタービン車両ではエアクリーナーが無い、
また、網がタービンの前に張ってあるだけの車両も存在する
これは、非常に財布に厳しい、圧縮は下がるわ、タービンは早期摩耗するわ、数年はおろか、一年も持たない環境ではあるが。
だって、前回書いたようにタービンの回転数を必要以上に上げなきゃ必要なブーストに達しない。シャーシダイナモの上で、ボンネットをあけてセッティングするならエアクリが無いほうが扇風機でタービンに冷たい風を送れるから馬力は確保できるんだけどね・・・w
そういった実走行にあり得え無い状況 特に、フルタービンセッティング中に、エアクリーナーを取り付けるとそれがたとえパワーフローであろうとも、むき出しSUSエアクリーナであってもしかパワーが下がる。シャーシで回してる時にそれに出くわすと現場のチューナーは
”馬力が出ない=自分の腕が悪い”
・・・と誤認するんだ
決して、
”おお!!馬力が下がったその分、エンジンを守って長いこと乗れる!”とはならない
それが整備士だ、チューナーだ、それが人情だ。FD3Sの純正ノーマルエンジンに51sを付けて1.1kgのブーストかけて ”おおッッエンジンノーマルで俺のセッティングで440psも出てるじゃねーか!もう少しで、450psも、夢じゃねーな!!” と、、来れば
もう、止められない。。。
エアクリーナーイラネ、、、となってしまう。
しかも、それを繰り返すと手間と予算がかかるエアクリーナーのケースを作ることをやめてしまう タービンのすぐ前に、100パイの毒キノコエアクリーナーで、、辞めちゃう、あきらめちゃう。不要だと思ってしまう。
”FDのエンジンルームには似合わない”
”タービンキットには付かない、複雑だ”
あげくには
”そんなもん、むき出しでセッティングしてあるから大丈夫”
”このキットに合うケース造ると、高額だからやらないね”
”そのために、インタークーラーで冷やしてる”。。。と・・・
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(キットによってはケースがつく場合もある)
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ボンネットを閉めてシャシダイナモでセッティングするチューナーはいない吸気温度が上がって馬力が出ないからだ、・・・でも、、、・
”どうしてボンネットを開けるの?”と聞くと
”熱を抜いてエンジンやタービンを冷やし、エンジンを壊さないためだ”という
どうにも話がすり替わってしまう事に気が付いてほしい 実走行の負荷を与えてセッティングするのに、実走行の風は作れない だから、ボンネットを開けるという理論だが、実走行にはほど遠い、実走行には遠いけど、ほかに方法が無いと言い切る前にエアクリーナーボックスを作るという有効打は後回しになるんだ。
そのえで、、
大型の扇風機で前やエンジンルームに冷たい風を送りつつセッティングをすると
タービンであれ、エアクリーナーであれシャーシでは純正より効率が上がる純正よりタイムが出るハズ、、、純正タービンよりも、サーキットならこっちのほうが・・・
・・・と
・・・外気導入の重要性をわかっていながら
その本質を見失ってしまう。ちゃんと作ればシャーシダイナモじゃなく実走行においてはめっちゃ効果が出るのにトルクも耐久性も、、、馬力も上がるのに、、。(エアクリボックスが無い場合、パワーが下がるのはシャーシの上だけで実走行においてはボックスで外部の冷えた空気を確保(チャンバ)、整流すれば確実に馬力に、結びつきます)
・・・君たち、おおくの整備士や若いチューナーが知るべき事実
ネットの無記名で書くわけじゃないので責任をもって話すと
ホンネでいうと・・・現場の整備士たちは冷たい空気の必要性はわかってる、ここを読んでる現場のみんなも知ってる、わかってるさ
知ってほしいのは
今の時代の7ユーザーは例え5%の出力ダウンで寿命や燃費が得られるなら喜んでその馬力を捨て、耐久性を求めてるって、事じゃないかな?僕は、ミンカラ等のお友達レベルじゃない現に50年も生き、その中で32年以上を費やした整備士経験で語ってる
これも、フルタービンなんだよw
こうやって作ってセッティングに持ち込んでくる人もいる。
これを、、、こうして加工。。。
どうかな?エアクリーナーのケースはエンジンを守るためともいうが現状では、7ユーザーの財布を守るキモとなるパーツなんだ。見た目が、ダサイというなら、カーボン柄に加工に出せばOKじゃないか?
MSのステッカー張って作ればイマドキとなるぜーー
….PS
前置きICならICの横サイズを400に落としてもいい厚みだけ100あれば、十分500ps狙えるんだ、その横から導入ケースを作りこめば、2シーズンで壊れる500psエンジンを4シーズン使える
オマケとして、トルクと馬力も上乗せされるからブースト下げれるよ。
吸気温度に拘って目一杯、エアクリを前に出して導入口を作ってエンジンルーム内の熱気を吸わないようにエアクリをボックスで囲んでいるVマウント仕様の知人もEcoCPUで制御してるんですよね
ええ、そうです。
最近、Vマウントでも増えましたね
オートバックスのときは
Vマウント祭りだったような。
発熱の大きいREだから剥き出しキノコで熱い外気を吸っても大きなインタークーラーで冷やせば相殺されるから問題無いよ!って思っている人も多いと思いますが、インタークーラーは走行風がしっかり当たらないと意味無いですもんね。ストップアンドゴーをする以上、低速域で十分な走行風が得られずエンジンルームの熱気を吸ってますもんね〜。
インタークーラー前で(正確に言うとタービンで圧縮する前に)冷やしておかねば効率は下がる一方なんですよね
そしてインタークーラーで下げるにも限界がある
そこですよ。
一回の回転で酸素がたとえ3%でも増えるとタービンの回転数は9%下げることが出来るんですよ。
となると、、、またターボで加熱されるはずの温度も下がってきますので
負のスパイラルから完全に離脱しますよね