767B 顛末記 11 制御というものは、そもそも歳を食うと狂うものなんです

執筆者 | 9月 6, 2017 | 767B フェニックス顛末記, 767B&787B | コメント0件

釣られましたね?
実は、先日の富士の走行テストで我々は、とんでもない状況に陥りました。
あまりに767Bの調子が良く、成功を祝しての打ち上げ会で

中央制御ユニットの ”暴走” が始まってしまったのです。

でも、これは仕方ない事です
事故があって動かすことができなかった2年間のストレスは相当中央制御ユニットを苦しめてきたはずなのです。
翌日は朝からシャーシを回す我々は泥酔していたこともあって早く帰り確認することはできませんでしたが、

中央演算装置の暴走、ダイアグエラー 33 (公序良俗違反)が発せられ、

かずちゃん、セクハラってなんだい?
ひでぽん、セクハラってなんだい?

と、言う警報音だけが記録されていました。

ともあれ、チームで最も下っ端の僕は富士スピードウェイの翌日は現場の音と勘で作り上げたデーターと

シャーシダイナモとの誤差を自分の脳に吸収、緩和させたデーターをあらかじめ作ること、また改善されたデーターへの変更に専念し、気候や気圧の違うオーストラリアの現場での走行に備えます

このCPUのデーターの中にはたくさんの未確定データーがありますが、すでに仕様書が無いためのその意味や目的は、これまた経験から来るカンだけが頼りです。

 

こういったサンプルはマツダの制御ばかりやっていると過去にやった制御書き換えの実録に照らしあわされておおよその予測を導き出すことができます。

井上プログラマーがたった一晩で寝ずに作ってくれた編集ソフトはrere3の改造版でrere5と呼びファイルの比較やファイルの書き換えはもちろん、Bin値の検索等、他のソフトにはない機能が盛りだくさんです。また今回からプログラマーかみやんも協力のもと、点火時期を書き込んである64kbのROMにも対応しました。

 

そして、前回までのシャーシダイナモのグラフでふらつき気味だった出力特性は

現地においてのスロットルセンサーの調整や書き換え、そして今回立役者、高橋さん指導の下、シャーシダイナモテストでの位差を考慮した書き換えで、きれいな波形へと形を変え、4ローターらしい軽快なフケ上がりを極限まで可能にしたという事です。

2人だけの最終シャーシを前に綿密な打ち合わせが高橋極秘会議室で前夜行われたのだ!

たくさんの有志の方の力を借りて767B は来月10月13,14日。オーストラリアで走ります。

 

デザイナーのピットクルースーツも楽しみです。

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