ターボからオイルが漏れた!その時!

執筆者 | 2月 10, 2016 | ターボからオイル漏れ | 3 コメント

ターボ車両は前回の記事のようにエアクリーナー等のパーツを変えたことによる外的要因、等が無いのにオイルを噴いてしまう事があります。

ターボを変えても、何度もオイルを噴くという症状がターボや電子制御では有名なHKSに記載してあります。

昔SA22Cにボルトオンターボキットを付けたときにオイルリターンパイプの位置が悪くて白煙やおいるにじみをおおく見受けられた時代もありましたがおおむね、下記の要因でオイルを噴くことがあります。

IMG_1940

一部、転記しておきますね。

1.白煙やオイル漏れ

ターボを潤滑したオイルがスムーズにオイルパンに戻り辛くなるとオイル漏れを起こし、マフラーからの白煙となって現れます。

I.エンジン(クランクケース)内圧の上昇
ターボチャージャーは基本的にセンターハウジング内部が負圧を保つことによってオイルが外部に出て来ないようになっていますが、ブローバイガス(燃焼ガスがピストンリング磨耗等によって多量にクランクケースに漏る)過多及びブローバイガスが適正に放出されていないような条件でエンジン(クランクケース)内圧が上昇すると、ターボの内圧も上がりターボからオイルが吹き出るようになります。
またターボを潤滑したオイルがスムーズにオイルパンに戻り辛くなり、オイル漏れを起こします。

簡易点検方法
(1) オイルの注油口、レベルゲージ、ブローバイホースを外すとマフラーから白煙が消える。
(2) アイドル運転時、注油口を外した状態で、注油口から外気を吸入していかない。(煙等を給油口に近づけると判る)
                    
(1)又は、(2) の症状がある場合エンジンのクランクケース内圧が高い可能性が有ります。 エンジンが正常であれば、ブローバイをインテークの負圧を利用して強制的にエンジンに吸込ませている為、クランクケースが、常時負圧状態に有り、ターボ内圧も負圧を保ち、オイルがターボから吹き出すことがありません。
                    
考えられる原因
(1) ピストンリング、シリンダー及びバルブガイドの摩耗
カジリ 燃焼ガスが過大に洩れる為、ブローパイガスを吸入しきれない。走行距離が多い車は要注意です。
(2) ブローバイホース、PCVバルブの詰まり、不良
ブローバイガスが正常に吸入されない、つまりホースやホース接続部のヘッドカバー部分の詰りさらにはPCVバルブ(注1)不良でクランクケース内が過給されることもあります。
(3) ブローバイホースを大気開放している、オイルキャッチタンク不良
ブローバイホースを大気開放していても要注意です。ホースの長さや曲がり、オイルキャッチタンク内でブローバイガスが正常に放出されていない事もあります。
注1)PCV(Positive Crankcase Ventiration)バルブ
PCVバルブは、アイドリング時等にブローバイガスを吸引すると同時に、エンジンブレーキ時など. サージタンク負圧が高すぎるときは過度にブローバイガスを吸い込み過ぎるのを制限するオリフィスの役目もしています。さらにブーストがかかったりしてサージタンク側が正圧になってくるとPCVバルブは逆止弁として閉じて、メイン系統のほう からクランクケース内部のブローバイガスを抜き、クランクケース内圧を下げるように流れを移していきます。

img_03

PCV動作確認
PCVの一方向にだけエアーが流れること

・ブレーキクリーナ等で清掃
・清掃しても作動しない場合、交換

エアークリーナー側ブローバイホース取付部貫通確認
ホース取り付けコネクター裏側がスラッジ等で閉塞している場合があります。

・針金等で貫通を確認。
・閉塞状況であれば針金で突付いて異物除去、エアブロー

PCV取付部コネクター貫通確認
写真のように貫通すべき穴がスラッジ等で閉塞している場合があります。

・細い針金等で貫通を確認。
・閉塞状況であれば針金で突付いて異物除去、エアブロー
II.オイルリターン(ドレーン)ホースの潰れ、詰り、曲がり
当然、ターボを潤滑したオイルがスムーズにオイルパンに戻り辛くなり、オイル漏れを起こします。
またエキマニやウエストゲートなどに近いとスラッジが堆積していることもありオイル戻り不良となります。

III.オイル供給過多
オイルの供給ライン(オイルインレット)には必ず内径φ0.6~1.5mmのオリフィスを使用してオイルの供給量を制限してください。
エンジンの種類やターボの種類によってオリフィスのサイズは異なります。ボールベアリングタイプ軸受の場合、ターボ入口での油圧を最大でも2.5kgf/cm2以下になるようオリフィスで調整してください。(最小値0.7kgf/cm2以上)
なおドレンホース出口での油量の目安は800cc/分程度です。

IV.エンジンオイルの油量過多
これもターボを潤滑したオイルがスムーズにオイルパンに戻り辛くなり、オイル漏れを起こします。通常レベルでも急傾斜運転時や強烈な横Gが続くような運転時にはオイルレベルが上がりオイル戻り不良となります。

V.エアークリーナーの詰りで吸気側へオイルが吸い出される
チューニング車の場合、パワーフローに代表される吸気抵抗の少ない剥き出しタイプが多いので、余り原因にはなりませんがブローバイガスをサクションに戻している場合、そのオイルと間違え易いので注意が必要です。

VI.大径フロントパイプ&触媒レスで排気側へオイルが吸い出される
チューニング車の場合、大径フロントパイプ&触媒レスが稀にありますので注意が必要です。多くの場合排気側にオイルが漏れると白煙と共にオイルの焼ける強烈な臭いがします。

VII.残留オイルとの勘違い
過去に漏れたオイルがインタークーラーやマフラーに残留していてそれがオイル漏れと勘違いする場合があります。

ターボチャージャーは回転する事によってオイルをシールする構造となっています。従って回転が低いアイドリング時が最もオイル漏れ出し易くしかも一度漏れ出すと溝ができてなかなか漏れが止まりません。長時間のアイドリングは避けましょう。
IからVIIに異常がない場合はエンジン不良が考えられますのでエンジンの点検を行って下さい。
エンジンに異常が無い場合はターボチャージャー本体を点検して下さい。

3 コメント

  1. 三河のFD

    私のFDは、中古で購入した時に社外製のむき出しタイプに遮熱板が付いたタイプのエアークリーナーが装着されていました。純正エアークリーナーボックスに交換後に自分でオイル交換をして、オイルを入れ過ぎてしまった事があり、この記事を読んでやや不安になりましたので、点検してみます。

    返信する
  2. 店主

    オイルキャッチタンクも、これを見ると不要ですね^^

    返信する
  3. SA乗り

    SA22Cのターボなのですがリビルトタービンに交換しても白煙が出ます。暖まるとすこし煙がましになるのですがどうしたらいいでしょうか。

    返信する

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