取り外したタービンが付いて、そろそろ明日にはエンジンがかかりそうです。
枯れた整備士にできる事が一つあります。
正しい整備を行いつつ、次世代に伝える事です。
錆びたねじ、熱で焼き付いたねじ
古くなったねじと、新しいねじ
同じ方法で外せる事もあれば外せない場合があります。
整備士の手を取り伝える事。
乗ってるユーザーの手を取り、作業を教える事。
自分の習得したスキルを出来るだけ多くの人に伝える事。
硬いネジにぶち当たったとき、バーナーであぶったり、カットする前にできる事がいくつかある。どの角度で緩めるか?どのレンチを使うか?どの工具が最も適しているか?どの工具ならリスクを下げる事ができるか?
整備士歴37年の全経験を生かし、ねじを切る事を避けたり、一見、緩める事ができないほどの錆でも緩める可能性を模索する。
古くなってしまったRX-7を蘇らせるために。
こんな枯れた整備士にも先輩がいる。
今週末、行われる ”ルマン24をロータリー” で戦った大先輩がいる。
整備士の経験でしか伝えられない経験値がありいま参加者を募集中だ。
“枯れた整備士”。。。
正規Dラに任せられる信用と信頼が感じられなくなった今、
診てもらいたい、自分の愛車を預けたいのは、
愛車を何とか維持している、その気持ちを汲み取ってくれる
整備士がいてくれるトコなんです。
いまから十数年前、RX-7ユーザーの口からダイアグチェック、スロセン、という言葉が発せられるようになりました。そいいう7ユーザーの相談に乗る立場であるはずの業界にとっては大きな一歩になったはずです。