ーパワーチェックシートがおかしい?-

執筆者 | 3月 10, 2011 | Non-Fiction, パワーチェック | 4 コメント

質問が来ました

ーパワーチェックシートがおかしい?-

楽しくFDを運転していますが、先日ショップさんでパワーチェックをしてもらった際に、
向こうのショップの人に

「ブーストが安定してかからない?」 *測るたびにブーストの上がる場所が違う。

「1キロ以上ほどブーストがかかっている気がする」

との指摘を受けたのですが、後者はEVCで制御出来るとして、
安定してブーストがかからないとゆうのは、やはりソレノイド系のトラブルがあるとゆうことでしょうか?

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

うわ、それは誤解かもしれない。

 前回パワーチェックシートをみて、あら、これはきれいだなと思って見比べたと思います

 
  「ぼくのチェックシートと違う!?」

またショップの指摘もあり、不安になられたことでしょう
お察しのように電子制御ブーストコントローラーなら回避できます
が、
これはブーストがCPU制御の車両に起こる事で何が起こってるか?

 理解しておくべきポイントです

前回のパワーチェックシートはEVCでの制御で確実に安定させます。
これはうたい文句通りですが、車両に異常が起こった場合のブーストダウン制御がありません

反対に純正CPUや書き換えCpuの場合(他社も含む)

 ノッキングのレベルや、吸気温度の異常に対し反応してブーストや点火時期を下げます
 また下がりすぎた、または危険を回避した場合、元に戻します。

  注釈。。。「Cpuの内容により下げ幅(gain)、はいるポイント(Flag)が異なる」

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

おそらく、シャシダイナモの前にあるファン風量が不足し
インタークーラーの吸気温度を上げてしまったためにブーストダウン制御、
また復帰制御が入ったためにブーストが上下(ハンチング)してることが推測されます。

仮に前回のシートをご覧ください(EVC制御だけど)


すべてのシャシダイナモの走行風量が不足しているとは言いませんが、
実走行の、100km以上で走る風量を発生させることは困難で
仮にその誤差を差し引いて補正表示させ、ブーストをEVC等で安定させても

 6000回転付近では絶対量が不足し、一旦、下がってるはずです
 送風ファンでは実走行より風量が足りず、インタークーラーの冷却不足で燃焼できず燃えてないポイント
 また純正CPUではそれを察知して吸気温度上昇による点火リタードが利いています
 当然、乗った感覚ではそれを感じ取ることができません。

 すなわち、このポイントでグラフに従い燃料を絞ると、実走行では薄くなるわけです

実際に乗って、ブーストやパワーフィールに引っかかりはありますか?
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

と、いう説明をしたところ。。。

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

確かにデータ上では綺麗な線にはなっていませんが、運転している感覚だと不快感は全く無く、
むしろトルクを強く感じ、回転が増すごとにグイグイ前に進んで楽しいぐらいですw

シャシダイは実走行している状態とは程遠いですね…
ショップの人に「絶対におかしい」と言われて半分パニックになってしまったようで、

  当然の事に頭が回りませんでした^^;

チェックランプもついてなくて、走っていて全く違和感が無いのだから大丈夫なのに…
やたらとPFCを勧めてきたり余計な点検等を勧めてきたりと色々言われたりしたので、
売込みが強いなとは感じましたね…こっちは別に馬力を上げたいとか言って無いのになぁ

確かに帰りに踏んだら何の引っ掛かりもなく綺麗に吹けあがりました。
自分のチェックシートも見てみると、6000回転あたりからパワーが下がっていました^^;
ショップはこの落ち込みはおかしいとしきりに言っていましたが、むしろ正常だったというわけですね

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

  お詫びを・・・・書き足しておきます

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

但し書きがなく、
このような誤解を招く発信をしてしまった事をお詫び申し上げます
ここを見るすべての人が、あのグラフを見て同じように計れる?と誤解させてしまいました

ただ、

 電子式のブースとコントローラー装着車両や、
 純正CPUのブースト管理等でも、吸気温度や外気温度の管理や、
 シャシダイナモによってはうまく表示されますよ

シャシダイナモは、グラフや数値がすべてではなく、あくまで目安であり、
応用すれば、実走行の裏づけ、トラブル発見の為に利用する場合、非常に価値の高いものです。
 

  PS, 本日は今から出張のため、不在です。。

4 コメント

  1. なっち♪

    シャシダイ上で走る車を作りたいのならシャシダイでのセッティングは最高なのでしょうけどね~^^;
    僕らが欲しいのは実走行する車ですもんねw
    「目安」としての意義は認めますが,そこに現れるデータの「意味」を理解していないと高価な遊び道具にしかならないということも自覚しなければなりませんよね,チューナーたちも。。。

    返信する
  2. nakamura

    裏を返せば、知ってると思うんですよ。
    6型280psモデルの純正加給圧が最大1.05kg/c㎡であることも。
    今、業界は生き残りで大変です。大手のメーカ残念な経営や倒産の連鎖を止めるのは、現場でありその方針であると思います。市場調査や売れるものを作るだけでは売れない時代。

    生き残るには大胆な決断と実行力しかありません。そう、それは政治となんら変わりありません。自民、民主の攻防戦はなんの利益も国民にもたらしません。つまり、不可能かもしれない共存しか、ですよね。

    仮に仮にですよ、マツスピが再生し依頼があれば無料で作ります。いえ、7を愛する業者なら…

    返信する
  3. 狐

    どうも変な質問をしてすいませんでした^^;
    自分なりに勉強してるつもりでも全く勉強不足ですね…

    しっかり制御が出来て安全ならEVCの導入は辞めておきますw
    その前にトーコンを変えなければ…

    返信する
    • nakamura

      ナイトの中村さん流でいうと、「必要ですか?」
      これに尽きます

      送ってこられたシートを見る限り走行7万kmでEcoCpuと車検対応マフラーのみで誤差はあれど36kg以上のトルクを持ち294ps。ノントラブルで燃費もよければずっと長く愛せそうですね。

      返信する

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