残念過ぎる、作業

執筆者 | 7月 25, 2018 | パーツフェニックス計画 | 8 コメント

過去〇〇〇でエンジンとタービンを下ろして交換した車がセッティングで入庫。しかしフロントパイプから排気ガスが漏れてるという事で、フロントパイプを外そうとしたら、実はもっと奥の方だった。、タービンまでおろしてガスケットの抜けを治そうとしたのだが。

 まず、タービンではなかった、もっと奥、エンジンとマニホールドのネジが締まってない
 
締まってないというより、ネジの間違いで奥まで届いてなかった。
元々、ローターハウジングにスタッドボルトがあるはずなのに、無い。無いからほかのネジで締めようとしたのだろうが、短くて届いてない。その届かないネジで、整備士が締めようとしたらしくローターハウジングのネジ山が2山しか届いてないのに締め切ったものだから、ネジ山が飛んでアルミが削れ出してあった、つまりそのネジは全く効いてなかったわけだが、おまけに残りの3本もねじ切るのが怖かったようで、全く締め付けてなかった。

 これによりエンジンと、排気マニホールドの隙間ができて排気ガスが漏れていた。

 ただ、これだけでは終わらない

  ねじ切れたねじはそのまま放置
  
マニホールドの遮熱カバーで落ちないように抑えて飛び出してこないようにして隠していた

最悪な事に、まだある。
排気マニホールドのガスケットに、昔のなごりで排気ガス装置用の穴が一個、空いてるのを知ってるだろうか?その穴にネジを通してマニホールドを取り付ける、、といっても、もちろん排気の穴はズレたままになるのだが、その状態で取り付けてあった。

 無知を通り越した無謀
 
 下のガスケットの穴、見たらわかると思う。
 明日には、現物を写メしよう

この作業は本当に誰のせいなのだ?
先輩が教えてないのか?そもそも整備士として教育したのか?

このユーザーにとって理不尽極まりない作業を

おれが金もらって治す?というのはおかしくないか?

 整備士、が育ってない

なぜ?ここに不調のRX-7があるのか?

  これまでの経緯がある。

乗せ換えた後、オイル漏れ(オイルパン)
乗せ換えた後、タービンのリビルトが不良で、もう一回手直し
乗せ換えた後、セッティングしようにも何もかも調子が悪く

 何度かの手直しに軽く手を貸したが
 どうやらもっと本質的な部分に思えて

ユーザーがその店に出しても治って帰ってこない

 そこで、こちらで確認。
 サージタンク下のホース間違い

そして、プライマリーインジェクターの下にあるベークライトの板の取付忘れによる、締め付け不安定でエア吸いで不調と、踏んだり蹴ったりで流石にもう、その店で直すのはやめようというわけで、こちらでユーザーが有料で直すという流れになったのだが、

 あまりにひどい

 もう一個いうと
 既にエンジンがダメなんだ

なぜなら、今回の分解で分かった事として、ローターハウジングにマニホールドのスタッドボルトが刺さる穴のネジ山がナメてしまってるから、ヘリサートで修理か?ローターハウジングの交換も視野に入れなければならないのだ。

 これじゃ、エンジン交換に出した意味がないじゃないか?

 これは、一体どうするべきなのだ?
 

8 コメント

  1. 小森 整治

    酷いお店もあるんなですねぇ、こんな話があるからチューニング屋さんてどうも信用出来ないんですよね。

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  2. 藤山寛美

    多分ディーラーなのでしょうけど、最近のディーラーの整備士、サービスエンジニアはスキルが低いよね。こんなのでよく金銭要求するわってレベル。それとも古い車は整備に出すなって事なのかね?

    返信する
  3. 店主

    少なくとも、この責任はユーザー側には無い。
    そしてこの根源を断たねば、世論はREを誤解してしまう。

    返信する
  4. わたっぺ

    トラブルシューティングを行わず
    ASSY交換することばかりを覚えてしまった
    チェンジニアが増えてしまいましたからね。
    おまけに、低賃金&肉体&長時間労働で
    新人入れても直ぐに離職じゃ育たない。。。

    技術の向上、継承は難しいです。。

    返信する
  5. 栗原さとやん

    そういうトラブルを回避する究極は自分で載せ換える。ですかね…

    返信する
  6. 店主

    PP会議をメーカーで行ったけれど、実はもっと本質を改善しなきゃならない時期だと思ってる。新車が売れてこそ旧型のフォローができることは確かだ。しかし同時にREの文化を残すとしたらマツダしかない事も確かな事実のはずなのだ。まさかのトヨタが ”かつてルマンで勝ったマツダのREをサポートしましょー” なんて言い出したらどうするんだよ。俺たち枯れた整備士の上級士官が、ご同輩であろう店長クラス年齢の上司が現場をきりもみしてゆかねばならない、少なくともマツダの若い世代に ”うちの上司はREを守る気が無い” なんて言われたら、、、始末書では済まないはずだと信じたい。そんなメーカーであってほしい。

    返信する
  7. なおはらまさかず

    おひさしぶりです。
    マツダのディーラーでも、うちはロータリー扱ってないんでとか、もう生産終了してからかなり経ってるのでとか言われて、チューニング屋さんを探した覚えがあります。何軒か回って辿りついたのが中村さんでした。中村さんのようにネットワークを紹介してくれたり、ディーラーでも作業できるところを紹介してもらえるといいですね。

    返信する
  8. 佐賀のアスパラガス

    チューニング屋さんが、とも言えないんですよね。
    現に私はディーラーでの作業ミスでしたから。
    中村さんに診てもらいましたが、プラグコードの取り回しが悪くてリークしていました。。

    そのことをディーラーに伝えましたが、申し訳ありませんという言葉すら有りませんでした。
    3年くらい前に注文しておいたACV関係も、いまだに音沙汰無いので無かったことになった様です。
    ロータリー車は今のディーラーにとっては煙たい存在だったのでしょう。。。

    返信する

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  2. ところで、この写真に見覚えは? | 中村屋 EcoCpu BLOG - […] 残念なことに、この時に入庫して僕がトラブルを見抜いたRX-7…

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