そもそもの、ACV交換に至るきっかけは、メタル触媒だった

執筆者 | 5月 16, 2016 | AVCバルブの分解, パーツフェニックス計画 | コメント0件

なぜ?ACVの交換が今必要か?と至った経緯を客観的に流れを書いておこう
ここ数年、後期FDでメタル触媒への交換車両で車検が通らない相談が出てきていた
そう、メタルの触媒より純正触媒のほうが抜けは悪いが、その分古くなっても性能低下が少なく浄化率だけは高い

と、その前に、前期後期で排気ガスの基準値が違う。

排気ガス規制一覧

FD3S 1-4型 CO 4.5% HC 1200ppm 
GFD3S 5-6型 CO 1% HC 300ppm

前期に比べて5型以降は ガス検査の値は4倍厳しくなっているわけだ。

で、メタル触媒を買って2回目、3回目になると5型以降では車検が通らなくなってきていた
特に顕著なのが中古車で買った走行7万㎞台のFD3Sの5型、また新車で乗ってるけど12万㎞を超えてる5型以降の車両にメタル触媒を付けたら2回目あたりの車検では車検でのガス検の値がぎりぎりになってるという情報。

ここでメタル触媒を外してその時だけノーマル触媒を使うとガス検がまだ通りやすいレベルまで浄化されるという現実もあって ”ああ、メタル触媒って効率重視だから内部ガスの滞在時間が短く、古くなほどガスの浄化率は抜けが悪い純正より劣る、だからメタル触媒の浄化率の低下は純正よりも早い。という認識が自然に高まってきた。(現実に7,8年前の古い製品では10万㎞も使うとメタル触媒も内部が割れたり、セル抜けが起っていたからね)

ところがだ、2回目、3回目(4~6年) で通らなくなるというのも10万円以上の出費に見合わないとも感じる違和感を得る事になるのだが、これはこれでチューニングパーツだから仕方がないな、という認識にもなり得、音量規制の問題もあるので大原さん所の触媒を勧めるようにもなってきたわけだ。

これがある時、転機を迎える。

IMG_2911

圧縮が戻らない、もしくは製造後17年も経つ5型FD3Sの温間再始動不良に端を発するACVの故障。原因解明、ACVの経年劣化故障によって交換車両が増えてきたわけだ。で、11万㎞走行6型でACVを変えたユーザーから連絡を受ける。
”車検を受けたらガス検の項目、前回ぎりぎりで今年は危ないかーと思っていた古いメタル触媒が見事よみがえって、Co1%どころか、ほぼ0、HCも300ppmどころか、これもほぼ20-50ppmというレベルまで収束されたというのだ。

で、決定打が6型で古いメタル触媒だと車検が通らず、中村屋お勧めのメタル触媒に変えても微妙に通らす、結局、、純正触媒を中村屋で借りれませんか?という・・・・・まあ、厚かましいというか、wまーいろいろ相談があるんだうちは・・mmm、、で、その人に”ACVを交換”してみてと連絡をしたところ

”ええ、すでに注文してた分がようやく届いて持ってるんで”

という返事。

ンじゃー変えてみてよー!!と、
メールで返信したところ、、

 見事通りましたー、と、、ビンゴ。

 ACVの交換は10万mを超えたG―FD の必携アイテム(理由はリンク先参照)になりつつある

特にむき出しを付けていたとか、フルマフラーをつけていて2次エアにはメクラを付けていたとか社外エアクリーナーBOXがついてる、また昔ついてた車両(リンク先のオリフィスが入ってるとかの問題も含み)にとって朗報になるだろう。(よほどのサイドポートでないかぎりACV、レモン、宇宙船バルブが正常なら5型以降でも車検通ります)

あなたの買って2,3年のメタル触媒、割れてない、詰まってないならまだ使えるんじゃないでしょうか?チューニングしてるから濃いとかじゃなくて、ACVが原因ならいくら燃料を絞っても新品触媒を買っても無駄になりますよ。

7が古いから車検が通らない、基準値に届かない・・・というのではだめ。僕らはまだあと10年以上乗るんだ。乗るんだからもっとその劣化や故障のメカニズムを解明、逆にとれば「7にありがちだ」、と言われ続けてる数多くの故障を、”避ける、予防する事ができる”という事なんだよ。それが整備士の使命なんだ。整備士は救命士と一緒なんだ、部品の交換屋じゃねえ。俺たち整備士も7のファンなんだ。

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