OHをすることがなかなか出来ない程の高額なエンジンOH時に掛かる部品代金
エンジンの距離が進むと圧縮が下がりますが、補器類の交換や制御の見直しで阻止、もしくは復活させることが可能です。
しかし、中には変わらないどころか、下がり続ける車両もあります。
この春ごろから内密に検証を続けてまいりました
内密と言っても、解決した実数を稼ぎそのうえ経過観察をするためです。
うかつに私のブログを見て、『これだ!』と書いてしまうと相応に世論が変わります。だから確証を得るまで書くことができなかったプロジェクト そろそろ実績と値が出せる時期に来たので 『蘇る圧縮シリーズ第三弾』という訳です。
還ってこない圧縮第二弾はこちら に書いた通り排気ガス装置は重要です。
がそれでも過去、私のところに来るFDやFCで制御を見直した、また補器類を変えたのに圧縮が戻らないRX-7が数台存在していました、ところがこの夏ごろからようやく本丸を見つけ、見事に7まで下がり切った圧縮を8.5まで回復もさせた実績も出来ました。
RX-7にのる皆さんの圧縮が、摩耗限界に来てるならいざ知らずOHしたけど圧縮が下がる、距離が短いけど圧縮がどんどん下がってゆくことに悩まされていませんか?
過去に記述した通り、圧縮のカナメになってる排気ガス装置を変えても治らない7,改善しない圧縮の低下の原因として、制御が現車に見合ってない事(マフラー交換やインタークーラー交換)等による空燃比のずれ、年式なりに劣化してゆくセンサーによる作動不良等が挙げられていましたが、ここにきて新たな要因が見つかりました。
メタリングオイルポンプから送られてくる、オイル穴の詰まりです。
チェックバルブの交換で完治すると思われていましたが実は違いました、ローターハウジングの内部側からカーボンがオイルのポートに詰まり、この穴からオイルが圧送されないエンジンがあるのです。
上記のあエンジンの場合、エンジンオイルを上から足しただけで、オイルは年度があるのですぐには内部に入ってゆきません、10w-30ぐらいならこの季節1分待てば下に下がるはずですが、、よく見ると右側だけエンジン内部に入ってゆくのが遅いのです。
左(つまりR側)と、右(F側)ではオイルがエンジンの中に入ってゆくスピードが違います。
というか、左は少し減った?でも右側は3分経っても全くオイルが入りませんでした。
しかし問題はここです。
これだけの作業量でも朝から予約を取っていれば、夕方に乗って帰ることも出来ます。
今回はちょっと余分に時間を頂き、別の作業もすることになりましたが。この作業なら一日で目の前で一緒に見学しながら愛車と共に健康診断のように過ごすことができます。
続く。。。。
なるほどです。
内側からカーボンが詰まるという事は、結果2次エアとも関連があるのですね?
ここは吸気負圧でオイルが引き込まれる場所でもあると思いますが、
(ターボだと負圧にならないか?)それでも詰まってしまうのか・・・(_ _);;;
でも、救えるエンジンも増えると言う事ですね。
ええ、燃焼状態が悪いと内側から詰まるという事。エンジンに突き刺さってる金色のボルトにはマイナスがきってありますがこれを回しても抜けません。インレットマニホールドがついたままタップを切って抜き取るのは大変でしたが、奥にめちゃ固い塊がありました、それは溶剤で溶かすかバキュームで吸うわけです。試しにこの穴をオープンにしてエンジンを手で回すと圧縮がシューッと抜けます、ここは圧縮工程ではエンジン側から逆流するのです。つまりは不完全燃焼や異常燃焼があった場合カーボンがこの穴に詰まってくるという事です。そしてこの穴がオイルを供給しないとどうなるか?、、、続く。
この発見を伺ってから積極的にアクセルオフ-空走に努めて-630mmHgで引っ張っていますがその程度じゃ変わらない、、かも? マフラー変わってラフに踏み込み気味で詰まる方向なのがなんとも。
うちの7もF側の圧縮が7ちよい位で、まさに今頃、西原さんがオイル供給ポート洗浄してくれているところだと思います。
中村さんに教えて頂いたACVのポートエア通路洗浄、ACVとレモンバルブ交換、メタポンチェックバルブ交換、宇宙船バルブ交換それとコイル交換、ソレノイドユニット交換、吸気温、水温、燃温センサー交換をお願いしました。これで圧縮が上がってくれるかなぁ。