ブーストセッティングのキモはここなんだ

執筆者 | 1月 13, 2016 | EcoCpuブーストコントロール, FD3Sブースト制御 | コメント0件

これはフルタービンのブーストセッティングの途中で作ったMAP
このままだと、セカンダリーに入った時の5000回転ぐらいでのアクセル踏み返しでオーバーシュートが多すぎた

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そこで、次に作ったのがこのMAP

1

これで踏み返した時のオーバーシュートするブーストは抑えられたが
肝心の目標ブーストに達しない。

ということは、この変更した数値が下がりすぎているか?
フルタービン用に作ったギヤごとのGAIN値を変更すればいいという事になる。

 (ここが門外不出のミソなんだ)

1

これらの制御MAPの変更は純正タービンのブーストUPでも同じ。

雑誌等で出回ってる風説によると、FD3Sの純正CPUによるブースト制御のままだとオーバーシュートが大きい、特にフルサイズマフラーだと難しく制御ができない、もしくは純正のソレノイドのままだとブーストが掛かりすぎるのでソレノイドを変えなきゃならないとかいうけれど、中村の実務による認識とは見解が違うようだ。データー次第ではこのように、たとえフルタービンでも1.2㎏以上まで上げたり今回のようにオーバーシュートを含め、下げたりすることができる。

当然、希望であればその値で固定することもできる。

IMG_0432

この意味合いは大きいEVC等の高額パーツの投入をしなくても済み、なおかつ純正の制御を流用させる一番の優位性は、ノックセンサーによるノックの値や水温や吸気温度を照らし合わせながらより安全にフルタービンを堪能することができるのだ。(ブーストUP車両のようにフェルセーフもフルで機能するので寿命や車両への信頼性を確保することができる)

え?こんな重要な事、なんで?書いちゃっていいの?

書いていい。昭和の頃のROMを隠すような秘密主義は、発展の妨げにしかならない。
たくさんのエンジニアが悩むポイントを的確に押さえ後輩たちに伝える、これが先輩としての義務

社外のブーストコントローラーによる制御に変えるというのは最後の手段。正しく、将来性を見据えた方法を伝えねばこの業界の整備士が退化してしまう。

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