すべてはバランス。排気システム2

執筆者 | 10月 19, 2016 | Fパイプが有効に働く例, 排気も、システムだ! | 5 コメント

右がフロントパイプ 左が純正触媒、見てのとおり触媒の入り口との口径差が原因となり極端に絞り込まれることになる。

大口径の社外Fパイプにより内径が広がった分、ターボの後の圧力(2次排圧)が下がりその分ブーストは上がりやすくなることはよく知られている。これは圧力上下における高低差が広がる事によってタービンの排気ブレードを回しやすくなる為だ。

img_02-still

仮に一次側が2.0㎏あるとして、二次側が1.6㎏とした場合=差は0.4㎏
ここで一時側を一定の2.0㎏であったとしても2次側を1.2㎏まで下げることができたら=差が0.8㎏

 一気に2倍の圧力差を得る事が出来る訳だ。
 この差がターボの排気ブレードを回す力になる事をまず知っていてほしい。

で、、その2次排気圧を下げる為に一般的に取られる方法が排気の抵抗を低くするためにパイプの口径を広げることが一般的ではあるんだが、その口径を広げることによる弊害としてあげられることの一つが温度の低下だ。

 温度が下がると密度が上がってしまう為に排気の抵抗を伴うことになりえる

ややこしい流体の専門ではないので詳しくは書けないが、ここを見るみんなには概念だけは知っておいてもらいたい

 fig01

この場合、温度が273K(0℃)から323K(50℃)
と50度上昇するだけで、粘度は1/4になる
反対に50度下げると抵抗は4倍なのだ。

そのために、フロントパイプには遮熱材や保温を目的とした資材を巻いてることはよく知られている事実であると思う。

imgrc0066770198

かといって、冷えないようにする工夫も大事だが、
一度広がって温度が下がってしまった排気ガスを今度は、、、、つづくーー

5 コメント

  1. 立石かんな

    先生!

    パイプの段差を無視して、単純な圧力だけの問題であるならば、フロントパイプのみ太い場合は一時的なバッファでしかなく過渡的状況ならわかりますが、後ろがふん詰まればすぐに元の純正での圧力まで戻るのでは?

    たとえ2列で並んでも、自動改札は1人しか通れません。
    すぐにホームは人でいっぱいに。

    フロントパイプ内の圧力が純正に比べて上昇が遅く、下降も遅い。
    たとえるならば、コイルでの電圧に対して電流が遅れる感じでしょうか。

    そうではないのですか?

    返信する
  2. 店主

    オオーーイイ所に目をつけましたねー

    他の方の意見等 予測はありませんか

    返信する
  3. SaTch

    純正サイズでは全てがバランスされたサイズで通過出来る排気量は揃えて設計されていると。
    例えフロントパイプ、リアマフラー、エアクリまで変えても触媒が純正だと結果として通過出来る排気量は変わらず、オーバーシュートが酷くなりレスポンスが良くなったと感じるが、純正触媒で絞られる事による加熱、オーバーブーストによりエンジンの負担が増えるだけ。
    その状態に合わせてセッティングをしてもゲインを絞り、オーバーシュートを抑えていけばレスポンスは犠牲になり、純正触媒リストラクターによりパワーは出ずで良いとこ無し。
    低回転では排圧が掛からずトルク抜けでデメリットの方が目立つかも。

    返信する
  4. 店主

    おふたりは相当の考察スキルがありますね!正解。では事象を今から書きましょう^^。しばしおまちを・・・・

    返信する
  5. キンタロ

    先生!

    トイレ行っていいですか?

    僕、一個前のブログのボケを忘れた最初のコメントで、それらしきこと言いかけてるんですが、50点もらえませんか?

    返信する

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  1. すべてはバランス。排気システム3 | 中村屋 EcoCpu BLOG - […] たとします。そう、フロントパイプの交換です。内径55mmから…

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