今日来店修理のEcoCpu-V化したRX-7には、特別な意味がありました。
フルタービンだと低域が遅いというのが世論ですが過去にセットアップしたRX-7においてエアクリーナーの容積とかの条件を整える事ができればEcoCpu-Vでフルタービンブーストをコントロールする車両では2500回転で0.8㎏/c㎡を超え2750回転では1.0㎏/c㎡も超えシフトダウンしなくても純正ターボのような加速態勢に入れました。
といっても踏めばいつでも1.0㎏というわけではなくこの場合は高速道路の5速ですが、フルタービンでもこの特性でなら純正タービンのようにギヤダウンせず5速のままで80㎞から高速道路上限までブーストアップライクなレスポンスを楽しむことができます。
この場合のタービンは430psまでの容量を持つTo4Eというタービンで同じような容量ならトラストなら06-25GやK27というたぐいでしょうが、現在手に入るタービンキットにおいてはもう少し大きめのタービンキット”To4S”等を使うことになると思います。この場合のエンジンルームは以下のような仕上がりになると思います。
今回のFDの場合はTo4Sというビッグタービンでの単体出力は500psオーバーを狙える分、今朝の来店までユーザーは”低域が弱い”と感じていました。、、、、が、今回施工したマツダによって容量計算された純正のエアクリーナーボックスの装着と13BREの慣性加給や共鳴加給による組み合わせの相乗効果は大きく、今日のセットアップではまだパイピングに再検討の余地があるものの、10分間のテスト走行して車を降りた本人のインプレは非常に興味深いものとなりました。
むき出しエアクリーナーから物理的に純正エアクリーナーのボックスに変えて走っただけなのに
”50㎞も出せば純正タービンの時と同じく5速でOK”
”クラッチミートでエンストしにくくなった”
”音が小さいのに加速がいい”
”その気になれば5速1000回転からでも加速が可能でオヤジのカローラのように使いやすい
”なんせ、全く今までと違う!!”
”ぷすんぷすんとも言わない、カーバッキングはもちろん、負圧領域でもフルタービンにもかかわらず、低域特性が純正タービンだ!”
サーキットや峠道がオープンだった頃の20年前ならまだしも現状のFD3Sの使用目的の多くは街乗りもしくはたまにツーリングに行くとき、また週末のドライブで山道を走る、また高速道路で5速ホールドで燃費にも気を使ってツーリングという使い方が99%でしょう。今回のRX-7はユーザーの思惑とは違う形でフルタービンがセットされた状態であり、純正に戻さずとも、このフルタービン車両を少しでも乗りやすく長く乗れて経済的にも妥協したいという思いから今回のセットに至ったという次第です。
皆さんの中でもし純正エアクリーナーを取ってしまった人がいるなら、インタークーラーが純正位置に限定されるものの、ぜひ本当のRX-7の開発に込められたエンジニアの思いを知ってほしいと思います。
オッサンにはなんか寂しいビフォー
お!と思えるアフター
低域がないと言われるフルタービン車両でもセットアップによっては十分耐久性と経済性をバランスさせることができるので低い回転でも乗れちゃいます。やってみて是非真実を追求してもらえれば更に”本当の上”を行くことが特別な装置を使わず、市販品と純正部品の組み合わせで出来るのです。
皆さんも思い出してください、去年亡くなった友人のカズちゃん7は純正エアクリーナーとエンジンルーム見た目ノーマルで去年400馬力近くを出し(70㎜ARCインタークーラー)つくばを1分切りましたね。ですから純正エアクリーナーや純正位置に交換したARCのインタークーラーやパイピングが決して小さいわけでは無さそうです。いやもしろだからこそ出せたタイムかもしれません。
実は399馬力まで本番用にセッティングしました(僕が回したんだから間違いない)
いまも、きっと天国で見守ってくれているはずです。
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