アクセルの開度30%において、EGR制限プレートが、有る無しのデーターに続いて、次は40%時の変化を公開する
3割のアクセル開度テストは、巡行レベルだった為に差が出にくかったがアクセル4割(暖加速)にもなると、ある程度ブーストがかかってくるのでグラフで見た方が早い(4速1300回転でシフトアップとロックアップするのでそれ以下は未検証である)
注目点は1300-1800rpmのトロトロ走る領域(EGR多大領域)だ
左はノーマル状態
真ん中はEGR制限プレートだけを装着した状態で、よく燃えている
右は、EGR制限プレート装着に加え、CPUの書き換えによって進化させた状態だ。あまり変化が無いように見えるが、言い換えるとカーボン発生量の多い領域は物理制限が有効だとわかる。
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客観的に見てEGR制限プレートの効果は大きい。たった3000円で買える将来に向けての投資であり、ディーゼルユーザーの夢だ。
クールドEGRやホットEGRが温度やアクセル開度によって2系統分シリンダーの中に排気ガスが還流されている。CPUデーターを見ると特に40%ぐらいまでのアクセル開度によって流量がコントロールされ燃焼室でカーボンをせっせと作ってる。
ディーラーで言われる、『最近のディーゼルは街乗りレベルに弱いので高速道路を使ってぶん回してくださいね』とは、検証結果を基に言い換えると『街中で使う4割までのアクセル開度での走行をするとカーボンが体積するので、カーボンが堆積しない領域を使って高速走行してエンジン内部や、DPFに溜まったカーボンをぶっ飛ばしてくださいね』という事だ。特に1400回転近辺(街乗りでのろのろ40Km)では相当量のカーボンの発生が見受けられ、燃焼温度を下げてトルクを引き下げているという事になる。
EGR制限プレートの効果はこれらの中でクールドEGRの使用量をちょうどよい量へ制限する。新車の時には問題がなくとも6万㎞も走ってくると、EGRによってカーボンを吸い込み続けたエンジンは圧縮が下がるのだ、圧縮が下がると不完全燃焼が起きてカーボンが新車時よりも生成されやすくなる。だから古くなって完全にカーボンを掃除したところで一度圧縮が下がる距離6万㎞に達した車両は、清掃してもトラブル再発までの期間は短い。
ならば、劣化した分に見合うEGR量に制限すればいいだけだ。だから9㎜と11㎜の二種類がある
新車保障が切れたからと言って諦める必要はない、中古車で買って8万㎞走ってるからと言って諦める必要はない。
環境の為に必要最低限にEGR量を物理的に制限し、カーボンの発生量を抑えてやればいいのだ。
もちろん、EGR制限プレートの効果をより顕著にするCPUの書き換えも有効な手段だ、6万円追加で掛かるが、いまじゃ新東名高速の最高速度ひきあげに対応するべく自動追尾も140㎞まで引き上げる事に成功している。もちろんそれだけじゃない、ガソリン車にも負けないビッグパワーも可能なのだ。
EGR制限プレートの装着による車検も環境基準以内だからもちろん通る。取り付けしない方が不調になりやすいのでその方が排気ガス値は厳しいだろう。
また、このデーターは劣化した配線をサイクロンアースで強化したデーターであることを付け加えておく。
EGR制限プレートについては、低回転域でクールドEGRを制限して燃焼温度を早めに上げてカーボン発生を抑制します。同時に水温も早めに上げてホットEGR領域(この領域が最もカーボンが発生しやすい)から離脱させやすくし、総合的に見ても2種類のEGR量を制限します。ただ高回転域ではノーマル状態でも排気温度がもっと上昇しますので装着する材質には注意が必要です。この厚みとアルミの材料はこの3年で厳選されています、自分で切れる柔らかい部材や薄い部材で作ると溶解や変形する可能性がありますので真似をしないように。
注・・ホットEGRはエンジンの温度が低く着火しにくい領域に高温の排気ガスを導入して低圧縮ディーゼルでも着火しやすくする、以下はクールドEGRについて簡単に図解してある
3000円もする!と、思うか
この性能が3000円?と思うかはこれらの作業やデーターを見た大人が判断してください
さて。。。カーボン掃除して結果が変わるのか?は次回。
あーーーやってもうたーーー。。。とか、
若い整備士の育成は毎日続いています。
もちろん、メインはRX-7です。
もうじき、MAZDA6のシャーシダイナモ解析も始めます。
しかし、今のマツダを我々サードメーカーが支えるべきはやっぱりディーゼルの改善、Dユーザーへのサポートです。スカイアクティブディーゼルの改善はメーカーの立場ではできなくても我々のような立場なら出来る事があるはずです。
マツダのディーゼルの中古車は今からが一番おいしい。整備士レベルであれば3時間で掃除できる。あっと驚く幸せもやってくるんだ。
慣れたら2時間だな。
たらたら街乗り40kは避けて高速道路で楽しんでくださいね、とは、
まるで ロータリーターボ新規ユーザーに対する注意事項。
(調子がよければ溜まったりはしませんが)
とてもヂーゼルとは思えない。
さすがマツダ、加速度の申し子、とんがってます。
いいエンジンなんですよ。ただ古くなってくると、、、ごねる。そこを何とかしたいわけです。